6話 ページ9
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｢しょーさん、お勉強おしえて｣
｢んー？どれどれ…｣
夕食を食べ終わってからは、全員で勉強タイム。
かずもじゅんも勉強熱心で、予習復習を欠かさない。ちっちゃい頃からこうやって勉強してるなら、将来も安心だな。
それに比べて、さとしくんとまさきは…
｢みてさとにい！鶴できた！｣
｢おー、なかなかやるじゃん。ほれまさき、ボート出来たぞ｣
｢すげー！さとにい折り紙超うまいね！｣
開始30分で既に折り紙タイム。いらないプリントを使って、めいめい好きなものを作っている。この2人大丈夫かな…？
2人の折っていたものを取り上げる。
｢ちゃんと勉強しないと風呂の後のアイスはなし！ほら勉強！｣
｢へーい…しょーくんて母ちゃんみてえだよな…｣
｢今は俺が母さん代わりなんだから！ほら手動かす！｣
父さんと母さんは、今長期出張で海外にいる。だから、2人がいない間は俺が家族を仕切んなきゃいけない。
まだまだちっちゃい兄弟もいるから気が抜けないけど、やっぱり楽しい！
｢しょーくん、これわかんない…｣
｢ん、どれだ、じゅん？｣
俺を慕ってくれて、頼りにもしてくれるところも可愛いし、何より嬉しい。皆の笑顔見たら、疲れなんて吹っ飛ぶんだよなあ…
｢…はい、おしまい！お疲れ〜｣
｢終わった！さとにい、お風呂入ろ！｣
｢お、わかったから待って｣
勉強終了の号令をかけた途端、勢い良く立ち上がってさとしくんの腕を引っ張るまさき。
今日のまさきはさとしくんに甘えたいみたい。いつもは俺なのに…なんて寂しくもなるけど、俺にはかずとじゅんもいるから平気(笑)
｢じゃあ、かずとじゅんは俺と一緒に風呂入ろっか｣
｢うん！あ、その前にゲームしよ！｣
｢おれも入りたい、まぜてっ｣
ちっちゃい2人組の髪を優しく撫でて、俺はゲームの準備。さとしくんは、まさきを連れて風呂に入っていった。
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作者名：おうす | 作成日時：2017年6月7日 20時
