おかいもの 1 ページ33
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K side
「おい、ほんとに大丈夫か？何かあったらすぐにケータイに…」
「もう、だいじょーぶだってば！俺もじゅんくんももう小1だよ？じゅんくん行こ？」
「うん！しょーくん、行ってきます」
今日は、俺とじゅんくんのはじめてのおつかいの日。今まではしょーさんがしんぱいしょうなせいで行かせてもらえなかったんだけど、おねがいしてようやく行けることになったの。
じゅんくんも俺もワクワクしてて、じゅんくんなんかちゃんと寝れなかったみたい(笑)
ぎゅっと手をつないで、俺はおかいもののメモ、じゅんくんはお金が入ったポシェットを持たされた。
「かず、じゅんと協力して頑張れよ」
さとにいがこっそり耳うち。俺はそのときは大してそのことばをふかく受けとめてなかった。
同い年だけど、俺のほうがお兄ちゃんだから、じゅんくんをまもらなきゃ！
どんどん歩いて行って、少しはなれたところでふりかえったら、しょーさんとさとにいが手をふってくれてた。
「…あ、しょーくんとおい…」
「じゅんくん、だいじょーぶ！俺がいるよ？」
「…うん、がんばろーね！」
じゅんくんは早くもさみしくなっちゃったみたいで、すぐに帰りたい一心でずんずん歩いて行っちゃう。手にぎってるから着いていけるけどね！
さっそくさいしょのお店にとうちゃく。メモをかくにんして、お目当てのものをさがしにいく。ここではね、たまねぎとにんじんを買うの！
「あったよじゅんくん！お金はらお？」
「うん、はいっ」
いつも会うお店のおばちゃんにお金をわたして、ふくろに買ったものを入れてもらう。しょーさんはお金をぴったり入れてくれてたから、おつりはなかった。
「次はね、ケーキ屋さんだって！」
「ケーキ…！早く行こ！」
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作者名：おうす | 作成日時：2017年6月7日 20時
