寄せ集めの僕ら。 (ページ4)

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2話ページ4

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｢しょーちゃん、まだ6時じゃん…｣

｢今日の朝飯はお前が担当だろ？早く起きろ｣

しぶしぶ起きてきたまさき。
まさきの本当の親は、まさきのことを虐待した末に、それを悔やんで自殺していったそうだ。
引き取られた当時、まさきは今と比べ物にならないくらい塞ぎ込んでいた。笑うことをせず、何の活力もないままに生きているような感じだった。

｢ちょっとしょーちゃん、ドアの前立たれたら出れないじゃん！どいたどいた！｣

｢ごめんごめん、じゃあ任せたぞ｣

｢はいはい、まさきスペシャル作ってあげるから！｣

にかっと笑って部屋を出ていったまさき。あの笑顔も、自然と得られるものじゃなかった。父さんも母さんも、さとしくんも俺も、まさきに笑顔を取り戻すために全力を尽くした。
そしてようやく、引き取られてから1年たった頃にまさきは笑うようになったんだ。

｢しょーくん、そんなとこで何してんの？｣

｢さとしくん。えーと、考え事…？｣

｢ふーん。もう用事ないなら一緒にダイニング行こ｣

｢あ、待って。かずとじゅん起こしてくる。｣

さとしくんの誘いを断って、かずとじゅんが寝る部屋に向かう。かずは寝起きが良いけどじゅんは起こすのに手こずるって、まさきがべそかきながら言ってたっけな。俺はそんなに悩んだことないけど、そういうもんなの？

ドアを開けて、並んで眠る2人を揺り起こした。

｢かず、じゅん。時間だよ。｣