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「いいよなー病気クラスは。学校も好きなだけ休めるし。」
「こいつ体育の時間ずっとサボってんだぜ。」
「ズルだズル！！」
視界が涙で滲んでいく。
そんなことない！！と怒りたかった、けど、男の子たちから浴びせられる言葉がショックで声が出なかった。
好きで学校休んでるわけないじゃん。
体育なんて、私がどんな気持ちで見学してるかなんて知らないくせに。
ズルじゃない、ズルじゃないもん。
そんなに思うなら、私と体を交換してよ！！
『っ・・・か、かえして。』
「は？」
声を絞り出せば、堪えていた涙がぽろりと落ちた。
『それ、おもちゃじゃない、から・・・。』
「声ちっちゃ！聞こえねーし！」
「うわこいつ泣いてる！」
『っ・・・か、返して！！』
吸入器を持つ男の子の手を掴み、取り返そうとする。
男の子は私が力づくで取り返しに来るとは思わなかったのか、咄嗟に腕を強く振り払い、私はその力に負けて机や椅子とともに大きな音を立てながら倒れた。
「ば、ばいきんが触んなよ！！」
その言葉が私にトドメを刺した。
静まり返った教室に私のすすり泣く声が響く。
「なにしてんの？」
感情のこもっていないその声が、ばちらくんの声だと気付くのに一瞬遅れた。
いつの間にか教室に戻ってきたばちらくんが倒れる私の傍に寄る。
「はちみつだいじょーぶ？痛い？」
『うっ・・・ひっ、ぅ・・・。』
「よしよし。」
ばちらくんは私の手を引っ張って起き上がらせ、涙や鼻水でぐちゃぐちゃの私の顔を服の袖で拭った。
それのなにが気に食わなかったのか、吸入器を奪った男の子はまた声を荒げた。
「そいつにさわんなよばちら！そいつばいきんだぞ！！」
「びょーげんきんってやつだ！」
「ばちらにばいきんが移ったー！！」
次の瞬間、今度は吸入器を奪った男の子が大きな音を立てて倒れた。
周りの机や椅子も私よりもたくさん倒れて、その光景に思わず涙が引っ込む。
ばちらくんが男の子を蹴っ飛ばしたのだ。
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みかん - 更新待ってる (1月2日 17時) (
レス) id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - 続きが気になるーー！！ (7月6日 13時) (レス) @page49 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - めっちゃ面白いです…！ (2023年1月26日 22時) (レス) @page45 id: aa1635ecd6 (このIDを非表示/違反報告)
MEI(プロフ) - 思わず涙が出そうになって必死に堪えてます…文才ありすぎでは？？これからも頑張ってください、! (2023年1月23日 22時) (レス) @page43 id: 17b5c545cd (このIDを非表示/違反報告)
みく - 面白いです！夢主しんで欲しくないなぁ〜(´・ω・｀) (2023年1月23日 7時) (レス) @page43 id: 6bb1bb04aa (このIDを非表示/違反報告)
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