１２７ ページ30
・
「！！がはっう！」
槍が壊された途端彼女は血を吐き咳き込む
『クローム髑髏さん！！』
思わず名前を叫び駆け寄ろうとする
「バカ！赤外線のこと忘れるな！！」
『！！』
獄寺さんに止められ、動きを止める
顔を土色に変え倒れるクローム髑髏さん
そして私達は凝視する
「腹が！！」
『っ！！』
お腹が・・・陥没している
うそ・・・もしかして
(内臓が・・・？)
「これも幻覚！？」
「ムム・・・これは現実だ・・・どーなっている？何だこの女」
「む・・・さ・・・」
弱々しく何かを呟く声
「骸・・・様・・・」
彼女があの人を呼んでいたことに気付く
『・・・！』
「にわかに信じがたいが、彼女は幻覚でできた内臓で延命していたらしいね・・・」
「な！？」
「幻覚でできた内臓！？」
「それで幻覚のコントロールを失い腹が潰れたんだな」
「じゃ・・・じゃあ本当にあの娘内臓がないの！？」
『こ、このままでは・・・彼女は』
「骸・・・様・・・力になりたかった」
『クローム髑髏さん！！』
―――上出来でしたよかわいい僕のクローム
「！！」
―――君は少し休みなさい
「・・・！！」
彼女から霧が吹きだし彼女を包んでいく
「最後の力をふりしぼって自分の醜い死体を隠そうとする
女術士によくある行動パターンさ」
「！？どーしたツナ？」
リボーンさんの声にツナさんの方を見ると彼は顔を青くしていた
『ツナさん！？』
「・・・来る！」
「ツナ！？」
「・・・あいつだあいつが来る！！」
「あ・・・あいつ？」
『・・・！！』
もしかして
私の脳裏に浮かびあがったあの人の名前を彼は叫んだ
「六道骸が！！骸が来る！！！」
あの特徴的な笑い声が響く
「ムム？男の声・・・？・・・！！」
床の下からの攻撃にあたったマーモンさん
「ムギャ！！」
「クフフフ随分いきがっているじゃありませんか
マフィア風情が」
彼女の姿は消え、男性が現れる
『っ・・・！』
「六道骸・・・！！間違いない」
「骸・・・無事だったんだ・・・」
彼はこちらを見てニヤリと笑う
「お久しぶりです、舞い戻ってきましたよ・・・輪廻の果てより」
『きゅぅ・・・』
「雪代さんが気絶した！！」
「それほどトラウマなんだろ」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うなり(プロフ) - 久々にリボーンの作品で面白い作品を見つけました(^o^)楽しみにしてます、ゆっくりがんばってください (2018年5月19日 17時) (
レス) id: 9f35692276 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 続々編おめでとう！ほんとに更新早い！応援してますよ〜。 (2018年5月14日 22時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
彩月(プロフ) - 初めまして！続編おめでとうございます！ 因みに私もテストでヤバいです(;゜0゜) テストお互いに頑張りましょう！ 更新頑張ってください (2018年5月13日 15時) (レス) id: fcd32d35a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
