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「綾河Aです。2日間、お世話になります!」
「ただいま!おばあちゃん!」
荷物を運び終え、友香梨のおばあちゃんに挨拶をしたあとに、鈴代さんの運転でお家の周辺を見て、また駅前まで送ってもらった。
「じゃ、連絡するから、ここに迎えに来てねー」
友香梨がそう言って窓から顔を出している鈴代さんに向かって笑顔で手を振った。
「はぁ、仕方ないなぁ。気を付けるんやで?」
鈴代さんはため息を吐くと微笑みながら私たちを見た。
「はい!ありがとうございます!」
「分かった、じゃ、またあとでねー。」
鈴代さんは窓を閉めると車を発進させた。すると友香梨が「やっと行ったか」と言った。冷たそうな言葉だけど、とっても笑顔で。
「やっぱり、友香梨の言ってたお兄ちゃんみたいな人って、鈴代さんだったんだ。大好きなんだね」
友香梨に向かってそう言うと、こちらを見上げた友香梨は私の腕を叩きながら言った。
「違うから!,,,,,,隼人に余計なこと言わないでよ!?あいつ、すーぐ調子乗るからね!ウザいよ!」
「痛い痛い!ちょ、友香梨っ」と言いながら離れる。そっぽを向いてしまった友香梨を見ると、髪の隙間から見えた友香梨の横顔は、紅く染まっている気がした。
「ふふっ、ごめん。もう言わないよ」
友香梨の頭をそっと撫でる。友香梨は紅くなった顔で私のことを睨むと、すぐににっこりと笑った。
「ほらっ、早く行こ!」
友香梨に腕を引っ張られる。やっぱり、友香梨は私と違って可愛いな、と思った。
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百合愛 - すっごくドキドキしてヤバいです!まーしーの作品で一番好きです。これからも楽しみにしています!作品更新頑張って下さい! (2021年10月4日 21時) (レス) @page37 id: 401a4a1125 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - はじめまして、すごく素敵なお話でドキドキしながら一気読みしちゃいました。これからも頑張ってください (2020年3月5日 22時) (レス) id: a0ae5a4b08 (このIDを非表示/違反報告)
優葉(ゆうは)(プロフ) - 凛華さん» ありがとうございますー!(o´艸`)告知してから時間経っちゃってゴメンなさい……。遅くなってしまうかもしれませんが、頑張って更新するので、これからもよろしくお願いします! (2019年12月18日 22時) (レス) id: a3a5857a94 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - 更新ありがとうございます!これから楽しみにしてるので頑張ってくださいね! (2019年12月18日 22時) (レス) id: 25fd17e6f5 (このIDを非表示/違反報告)
優葉(ゆうは)(プロフ) - 凛華さん» ありがとうございます!遅くなってしまい申し訳ありません!!! (2019年12月12日 19時) (レス) id: a3a5857a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優葉 | 作成日時:2018年8月20日 8時