奪い愛(レトルトend) ページ37
-A-
私が、好きなのは、つい私に告白してしまったレトさんだ。
純粋さと素直さが考えるよりも先に行動に出てしまう彼は真っ直ぐで可愛らしい。
私の体調を気遣ってくれた彼には感謝しかない。
そんな彼を愛しいと思っていることに気づいた。
伝えたい、その一心だった。
レトさんの家でコラボする約束を私からしてみた。
｢え、急だね。しかもAちゃんからだなんて笑｣
彼は電話越しにそんなことを言って驚いていたが、そんなことはお構い無しに約束した。
翌日、私たちは2人プレイの実況動画を撮った。
いつも通りに接したつもりだが、やはり好きだと自覚した相手が隣にいると心臓がもたない。
レトさんもそう思っててくれないかな〜なんて考えていると、ゲーム内のアクションに驚いたレトさんの肩が、横に座っている私の肩に触れた。
｢あーごめん！｣
『い、いいよいいよ!』
飛び跳ねるような心臓を静かにするのは無理なようだった。
いてもたってもいられなくなりそうだった。
今すぐにでも口走ってしまいそうなほど、彼を傍に感じた。
ちらりと彼を見ると、顔が少し赤くなっている気がする。
私と肩が触れ合ったからですか？
もし自惚れなら恥ずかしいものだ。
｢…は、恥ずかしいから見んといてや｣
急に出てきた方言と彼の照れ具合が、完全に私の気持ちを最高潮まで到達させた。
ゲームもかなりの時間していたので小休憩を入れた。
『レ、レトさん…』
レトさんがくれたお茶のペットボトルを両手でギュッと握り、正座でレトさんの方に向きを変える。
｢どうした？｣
ペットボトルのお茶を飲んで休憩しているレトさんも私の方を見てくれた。
今しかない。
『随分考えたんだけど、私っ、レトさんのことが好きみたい！』
ギュッと目を瞑って伝えた。
レトさんの顔、見れないよ…
あまりに心臓がうるさくて、顔が熱を帯びるのが自分でも分かった。
恐る恐る目を開けると、
｢…ほんま？｣
喜びと驚きの入り混じったような顔をしたレトさんが目に入った。
『本当だよ…私、レトさんのことが好き！』
真っ直ぐで可愛らしい彼のことが、好き。
｢嬉しい…嬉しい!!俺を選んでくれたんやな！？他の誰でもなく俺なんやな!?!?!?……つ、付き合ってもらえる…???｣
『…喜んで、お願いします！』
こうして私たちは、晴れて結ばれたのだ。
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しるべ(プロフ) - パスタ好きのさらさんさん» ありがとうございました！そこまで愛される作品が出来て良かったです。また機会があればチャレンジしてみたいと思います！ (2020年2月25日 19時) (
レス) id: a8141104b5 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 完結お疲れ様でした！この作品本当に好きで、私普段は長編しか読まない派なんですが短編もいいなと思い始めました！最後のTOP4のヤンデレも本当にご馳走様です(しかもいいペア同士で…泣)今度はまた何か、TOP4＋最俺なんかでストーリー作ってみては？楽しみにしてます！ (2020年2月25日 19時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
しるべ(プロフ) - パスタ好きのさらさんさん» いやもうそこまで喜んでもらえるなんて嬉しすぎます(泣)書いてて胸が痛かったんですけどこういうのも好きです…。リクエストありがとうございました！ (2020年2月10日 19時) (レス) id: a8141104b5 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - めちゃくちゃ希望通りの作品が……！！凄く嬉しいです笑笑レトさん闇堕ち可哀想だけどちょっとヤンデレトルトなのも良い…！えr沢さんもご馳走様でした！！ (2020年2月10日 17時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
しるべ(プロフ) - パスタ好きのさらさんさん» 感想と、いいアイデアありがとうございます！そっち系書いたこと無いですが機会があればチャレンジしてみようと思います笑これから応援よろしくお願いします!! (2020年2月5日 6時) (レス) id: a8141104b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しるべ | 作成日時：2019年12月30日 10時
