【黒バス】私を見ない彼のことなんて・・・【赤司征十郎】

35話 ページ38

赤司くんとまた一緒に帰る日が来るなんて思ってもみなかった。






貴「赤司くん本当に一緒に帰ってもらってよかったの？」



征「ああ」



貴「ありがと」




素直にお礼を言うと





征「ちゃんとAのことを送りたかっただけだから」





と言ってきた。






今はもう赤司くんの言葉一つ一つが嬉しくてしょうがない。



赤司くんと両思いになったんだな。





貴「赤司くん」



征「ん？」



貴「好きだよ」



征「ああ」






私は恥ずかしくなりながらも好きと言ったのに赤司くんの返事はあっけないものだった。





今は言ったらダメだったのかな？




不安になって赤司くんの顔を覗き込むと真っ赤な顔をしていた。





征「見ないでくれ。さすがに俺だって照れる」





カワイイ！！



なにこれ。あの赤司くんが真っ赤になって照れてるなんて。





私は嬉しくなった。




すると赤司くんは近寄ってきてこう答えた。





征「俺も好きだよA」






今度は私が照れた。




顔の温度が上がっていくのが分かる。






貴「もう！私も照れちゃったじゃん」





赤司くんは微笑む。









私を見ない彼のことなんて、



最初は嫌いになろうとした。



それでも嫌いになれなかったのは




―――――――――――私が彼に溺れていたから。




好きだよ、赤司くん









征「可愛いよA、愛してる」




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