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【五条side】
Aの涙が落ち着いてきた頃、僕は彼女を頭を撫でていた手を止めてゆっくりと押し倒す。
AはＴシャツにスウェットの簡易な服装で僕が帰ってくるまでにどのくらい泣いていたのか、涙のシミが出来ていた。
それを指先でなぞりながらＴシャツの裾に手を入れたら彼女は慌て出す。
A「あっ、まっ、待って！」
五条「何？ゴムならあるよ」
A「そうじゃなくて！これから御飯だからダメ！」
五条「ええ〜？今のする流れじゃない？」
A「じゃない！まだ準備の途中だから！」
Aは僕をグイグイ押して起き上がると慌ててキッチンへ向かった。
さっきまで僕にしがみ付いて泣いてたのに…まっ、吹っ切れたならいいけど。
料理をしているAの後ろに移動した僕は彼女の身体に腕を回し、くっ付く。
淡々と作業していたけど邪魔になってきたのかAは包丁をシンクに置きながら僕の手を軽く叩いた。
A「今から火使うから離れて」
五条「えーやだ」
僕が駄々を捏ねると溜息をつく。
でも無理やり剥がす気はないらしく、そのまま続きを再開した。
A「その…さっきはありがとう。すごく助かった。気持ち的に」
五条「当たり前のことを言ったまでだよ。僕が帰るところもAなんだから」
A「そ…そう」
少し恥ずかしそうに頬を染めるAに我慢できなくなった僕は項にキスをする。
驚いたAは危うく菜箸を落としそうになった。
A「あ、ぶないでしょ…」
五条「えー？ココだけで感じちゃうの？Aのえっち♡」
A「……山形のお土産、悠仁くんと二人で食べちゃおうかな」
五条「ごめんなさい。許して」
掌を返したようにすぐ謝ればAは「冗談」と笑う。
良かった、笑ってくれて。
A「後で一緒に食べましょ」
この笑顔を失わないように、悲しませることのないように…
僕が傍にいて君を守るからね。
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更紗和金(プロフ) - マリオットさん» 一気みしてくださったとは…とても嬉しいです。こちらこそこんな自己満足作品を読んでいただきありがとうございます！ (2022年10月2日 18時) (
レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 一気みしました！！すごいです！この小説書いてくれてありがとうございます！！ (2022年10月1日 11時) (レス) @page3 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：更紗和金 | 作成日時：2022年9月25日 18時
