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【NOside】
ヴーヴーとスマートフォンのバイブ音が部屋に響く。
そのスマートフォンの持ち主である禪院直哉は手に取るなり、画面をタップして通話に出た。
直哉「もしもーし?どないやった?」
?《どうもこうもありません。全くダメでした。例の彼女以外丸っきり興味ないみたいですよ》
直哉「あらー悟くんて意外と一途なんやなぁ。遊んどるようにも見えたけどなぁ」
?《話しかけたって最終的にただただ怒りを買うだけでしたよ》
溜息をつく相手に直哉は適当に礼を述べて通話を切った。
そして自身も溜息をつき、スマートフォンを放る。
直哉「ほんま、おもろないわ」
あの女に悟くんは勿体ない。
女は男を立てろ。
禪院家が昔から掲げる歪んだ考えを植え付けられて育った直哉は五条の隣に並んで立っているAが気に食わない。
五条がそれをよしとしているのも気に入らなかった。
階級は二級。
任務の失敗はないと聞くが、きっと運がいいだけのこと。
五条の指示で低級の任務を宛がっていると聞いている。
五条も過保護が過ぎる。
いくら大事な彼女と言えど囲いすぎだ。
本当のところ実力が乏しいのか…
直哉「案外、実は強かったりしてな…」
強ければ階級は上がるし、危険な任務も増える。
場合によっては上層部にいいようにされることも…
直哉「悟くんが嫌がりそうやな」
一つの可能性が見えてきた直哉は口角を上げて、次の一手を考えていた。
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更紗和金(プロフ) - マリオットさん» 一気みしてくださったとは…とても嬉しいです。こちらこそこんな自己満足作品を読んでいただきありがとうございます! (2022年10月2日 18時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 一気みしました!!すごいです!この小説書いてくれてありがとうございます!! (2022年10月1日 11時) (レス) @page3 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:更紗和金 | 作成日時:2022年9月25日 18時