泥酔 ページ44
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「Aー、ってやっぱり」
リビングの床には横たわるAの姿。
満面の笑顔で寝てる彼女をゆさゆさ、と揺さぶった。
「おい、A、配信終わったよ」
『………んっ、あれぇ、なるせぇ』
「あれぇ？じゃないわ。だからあれだけやめとけって言ったのに、」
『んふ、ふ、床きもちいーよ、ふわふわして、冷たくて、』
「どう見ても硬い床だわ。触覚バグってんのか」
「も〜うるさいなあ……、たばこ、たばこすいたい」
Aは、むくり、唐突に上半身を起こして周囲を見渡した。
どうやら煙草をさがしているようで。
きっと床に寝転んだ時にでも落ちたのだろう、探している箱は彼女の足元に。
「足のとこ落ちてっから。ほら、起きて換気扇のとこ行くぞ」
『わあ！なるせ、いいこねえ』
へらり、ひとつ笑いを零してから立ち上がろうとしたAの重心が崩れ、そのまま前方の俺の方に倒れた。
『んわ、ないすキャッチ、なるせ！』
「お前そろそろいい加減にしろよ…」
表情が溶けきったAは全く感じられない謝罪の言葉を口にする。
久々に触れたAの体温は酒の所為で熱く、こちらまで溶けそうになる。
暖房の効いた部屋には似合わない熱さに口を開いた。
「暑くねーの？」
『んん、暑い、かも。上脱ぐ』
「えっ、は？ここで？いや、まてって」
突拍子も無く部屋着に手をかけるAに静止をかける。
そのまま彼女の顔がこちらを向き、ぱちりと目が合う。
潤んだ焦げ茶の目からそらすことができなくてたじろいでしまう。
『なんで、だめ？』
『暑いの。なるせ、脱がして？』
心做しか濡れた唇。
そこから漏れる言葉はよからぬ事を想像してしまう。
俺だって、俺だって暑い。
「下、何着てんの」
『下着』
「馬鹿、せめてTシャツくらい着ろ」
「ええ、暑いのに？タンクトップ、寝室から持ってきて、」
ああ、もう、コイツは本当に。
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弥雲(プロフ) - れみさん» そう言っていただけてとてもうれしいです！時間がかかってしまうかもしれませんが、気長に待っていただけると幸いです。ご愛読、応援ありがとうございます！！ (2021年8月27日 19時) (
レス) id: 98855b1dbc (このIDを非表示/違反報告)
れみ - とても好きな作品です。最高です、更新ありがとうございます。また更新できるようになりましたらお願いします。楽しみに待っています！頑張ってください (2021年8月27日 2時) (レス) id: 0ca42e0c51 (このIDを非表示/違反報告)
弥雲(プロフ) - 雛瀬流葉さん» ひえ…ありがとうございます(T T) 更新頑張ります…こちらこそいつも読んでいただきありがとうございます…ありがとうございます……（一度に2回も感謝される人生…感無量です…） (2021年8月25日 2時) (レス) id: 98855b1dbc (このIDを非表示/違反報告)
雛瀬流葉(プロフ) - ふあっ、、、と、と、尊い！！！！！もう最高ですいつもありがとうございます幸せです更新頑張ってくださいいつもありがとうございます（大事なことなので2回言いました (2021年8月24日 18時) (レス) id: c04fc26b69 (このIDを非表示/違反報告)
弥雲(プロフ) - さくらわらびもち。さん» 嬉しすぎます…私の好き勝手妄想詰め込みすぎてますがそう言って貰えるのが何よりうれしいです！！！！さくらわらびもち。さんをころしたくない……！！生きてください生きてこの先の物語の行先を見守ってください(T T)(T T) (2021年8月16日 19時) (レス) id: 98855b1dbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥雲 | 作成日時：2021年7月19日 0時
