邪険 ページ19
…
藤井『……えー、ええやん。俺挨拶しよーかなー。』
呑気に背中をかきながら言われても…
イライラするだけなんだけど。
『……やめてよ。お母さんうるさいんだから。わたしの趣味疑われるでしょ?』
藤井『俺はこんなにイケメンなのに?』
『それ、自分で言う?』
…
『……せめて、明日の6時。明日の6時までには母親追い返すから…とりあえずその時まで、照史の家かなんか行ってきなよ!』
藤井『えー、俺、お母さん見たかった。』
そんなにいじけたように言われても……
別に見て面白い様なもんじゃないし。
『いいから、…お願い。明日だけ!』
……
藤井『まぁ、ええよ。…そんなに寒くないし。』
藤井君は指で髪の毛をクルクルとする。
『……ありがとう!意外に懐が広いんだね!』
藤井『意外にってなんやねん。』
『だって、小さそう!』
藤井『なんやと!』
…
藤井君に頭に手を置かれる
殴るわけでもなく、撫でるわけでもなく……ただ置かれる
なんだこれ。
……
藤井『………顔がなんか険しい。』
『…何この状況。』
藤井『知らん。』
『藤井君が知らないなら私もっと知らない。』
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作者名:ぷよ | 作成日時:2019年3月14日 23時