同居人のリュウセイ3

きたる ページ20

…



その次の日、母は大きな荷物を抱えて私の家にやってきた





母『……随分狭くなっちゃったのね〜…部屋。』




余計なお世話だよ。




『……お母さん、今日この後ちょっと予定があるから……写真見せてってば。ほら。』



母がいじけたように風呂敷から写真を出してくるので、何時代だよ。と、考える。




母『ほら〜、イケメンでしょ？』



……


写真からいかにもイケメンって感じのオーラが出てる。



なんか、髪はちょっとチャラいかな？って思ったけどとにかく鼻筋が通ってる。



まぁ、普通に普通に素敵って思う程度……



が、




タイプじゃない！




…



母『なんか、この方こんなに若いのに大学で准教授やってるんだってよ？』



『……え、准教授？……うそ。この人、何歳？』



母『あんたの丁度10個上よ。確か。』




……准教授。



10個上





…准教授の年収っていくらなんだろ……





『……きゅ、900万……』




…


35歳で年収900万とは……相当前途有望だぞ





母『なんかね、スポーツ系のこと教えてるみたいなのよ。』





体育会系か。




わたし、バカ嫌いじゃない。




いや、体育会系だからといって馬鹿と決めつけるのは早いか。

催促→←邪険

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す