同居人のリュウセイ3 (ページ18)

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不束なものページ18

…

母から貰った電話を切ると、私は藤井君の部屋へ行った。

『ねぇ、藤井君。聞こえてる？』

拗ねてんだかなんだか知らないけど物音は聞こえるのに、声は聞こえない

『いるよね？起きてるよね？』

藤井『…起きてへん。』

……なんなのこの男。めんどくさい。

『ふじーくーん。…もしもーし。もーしもーし！』

……

『こないだ、ソファーの下に女教師なんとか何とか……っていうビデオが～』

藤井『…はっ、な、なんなん。』

おっと、出てきた。
ちょろいやつだなー

『嘘だよ。』

鼻で笑って藤井君にデコピンをかます。

藤井『いたっ……何すんねん！』

『バーカ。』

藤井『は、はぁ？……ビデオ…嘘なん？』

『あんなん嘘に決まってんじゃん。まさかほんとに持ってた？』

藤井『も！持ってへん！』

目が泳いでる
ぷぷぷ。おもろい。

藤井『もー、ほんまになんなん？』

『あぁ、そうそう。急なんだけどさ、明日一日だけでもいいから出てってくれない？』

藤井くんが単純に驚いている。
鳩が豆鉄砲を食らったみたいな顔してる。

藤井『え、…え？なんでなん？』

『いや、なんでなんじゃなくて……明日母親が来るの』