Serial Killer. 【戦国BASARA】

四話 ページ5

「殺人鬼さん、殺人鬼さん…」
「あー？……んだよ、また来たのか。」


あれから何日か経った。
お市は毎日まいにち、オレの "家" にやってくる。
懲りない奴。殺せないんだからさらに胸糞悪りぃし、それに何時もいつも何か持ってくる。
ご機嫌取りってか？俺はそういうの嫌いだって、前言ったら、



「また…、市と食べよう…？貴女と一緒に、食べたいの…」
「……チッ、わぁったよ…。」



本当に、こいつといるとよくわかんなくなる…。
まぁ、飯がタダで出るってのは悪くはないけどな。







一通り食べ終わると、お市はオレの隣に腰掛けて、黒い手と戯れ合いながらまたオレに笑って見せた。


「あのね、今日もね、いっぱいお花を咲かせたのよ…。市、偉い…？」
「…その花っての何か知らない。でも、偉いんじゃねえの。」



最近、山ん中でも耳にすることがある。
はおう が死んだ。 きょうおうさんせい。とくがわいえやす。
日に日にその話は耳にタコができんじゃねえかってくらい増えていく。

その中で…、こばやかわ…、だったか。そういうのがお市に似た女を保護してるとかなんとか‥。



「……まぁ、いいか。」
「？どうしたの…？」
「なんでもねー。」
「……そう。」



…なんか、気に入らない。

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