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十二話 ページ13

「ふ、ふふ…、本当に、隠すのが勿体無いくらい綺麗な目‥。」


烏城のお市の部屋の前で、金吾は部屋の中から聞こえる笑い声にその身を震わせた。
いつも昼過ぎになれば彼女は必ず昼飯を持ってふらりと何処かへと出かけて行くのだが、今日は出かける気配がない。
女中たちも彼女の身を案じて……ついでに鍋ばかり食して怠けている金吾を動かすために、金吾に様子を見に行かせたのだが…、

いざ部屋の前にきたとなればこれだ。
周りに誰もいないことを知ると、ごくりと唾を飲み、金吾はなけなしの勇気を奮い起こして襖を開けた。


「お、お市さぁ〜ん…?もうお昼だけどご飯は……って、誰ぇぇえ!!?」



「あぁ?誰だテメェ。」
「あ…、待って…動かないで…。」



襖を開けた瞬間、ギロッと鋭い目に睨まれた。
部屋の中央で鏡を前に座る見知らぬ女の人は お市に髪を梳いてもらっている最中だったのか、半分の髪はボサボサのままだった。
分けられた前髪から覗く黄色に近い琥珀色の目は猫のように鋭い。
あからさまに金吾を敵対視する目がなんだか いつもいつも自分を虐めるかの凶王に似ていて、金吾はまた情けなく悲鳴をあげた。


「ごごごっ、ごめんなさぃぃいいい!!」








「……なんだアイツ‥」
「…さぁ?」


すたこらさっさと身に合わぬ素早さで逃げていった金吾を怪訝そうな目で見ていた彼女の髪をゆっくりと梳くお市は、未だに金吾を気にする彼女に少しムッとしたのか、わざと彼女の髪を梳く櫛をぐいと強めに引っ張った。



「い"…!!?っでぇええ!!なにすんのさ!?」
「………ふふっ、ごめんね‥?」
「…んだよ…意味わかんねえ…。まぁ、謝ったから許す。」



クスクス笑うお市にまた背を向けて、髪を梳いて貰う彼女の顔は、以外にもまんざらでもなさそうな顔だった。




殺人鬼ちゃんは猫目三白眼だと思う。
三白眼バンザイ(( by狩有

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まゆ - 面白かったです^_^ヒロイン、強くて、かっこいいですね^_^市ちゃんとのやりとり、ほのぼのしていて癒されました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月25日 22時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
狩有(稀にアーロ)(プロフ) - 雅姫さん» アーロです!殺戮シーンは狩有が担当しますが、やっぱエグいですよねぇ…。どこでそんなやり方を仕入れたのかが恐ろしくって聞けません(汗) 歪んだ二人だからこその異常なほのぼのが生まれるんです。いやぁ、BASARA4のお市可愛いなぁ(( (2016年8月31日 15時) (レス) id: fa9e2a923d (このIDを非表示/違反報告)
雅姫 - うわああ!主人公、殺し方が恐い!だけど、市とのやり取りにほのぼのしたのは何故だろう…? (2016年8月30日 21時) (レス) id: 471bbd1612 (このIDを非表示/違反報告)
狩有(稀にアーロ)(プロフ) - 百久一目さん» はい!これからも主人公の心の変化などに、乞うご期待です!(笑) (2016年6月26日 16時) (レス) id: fa9e2a923d (このIDを非表示/違反報告)
百久一目(プロフ) - わァい!!(呵呵大笑)では嬉々として怡怡として楽しみにしさせて戴きますね!!(感性がズれていて申し訳ありません) (2016年6月26日 15時) (レス) id: 421761368c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狩有&アーロ | 作成日時:2016年5月6日 1時

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