【東卍】ちふゆくんとらぶち

君のそばに ページ16

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何時間泣いたかなんて分からない。

場地さんが死んでこの心の穴をどうすればいいかオレには分からない。

東卍の壱番隊隊長はどうしたらいいんスか。

それよりもこれからどうして行けばいいんですか。

場地さん…っ!!







夕暮れになりそろそろ霊園から帰ろうと重い腰をあげた。
何度問いかけても返事は帰ってくる訳じゃなく、疑問も気持ちも晴れないまま、霊園の門を抜ける。


抜けたら人の気配を感じた。
パッと横を見るとAさんが座り込んで眠っている。
(は……何でココに…)





久しぶりに見る名前さんはやっぱり綺麗で思わず目の前にしゃがみ込み、顔を覗き込んだ。


｢Aさん…返事返せなくてごめん。

オレ何度も返事返そうとしたけどさ、色々重なっちまったんだ。

目的を達成したらメールの返事を返して、Aさんをデートに誘おうと思ってた。

けどさオレの尊敬する大切な人が死んだんだ。

オレ…どうしていいか分かんないし、Aさんに合わせる顔がなくて連絡出来なかった。

本当にごめん。｣




うなだれてAさんの前にしゃがみ込んで顔を伏せる。
君を見たらホッと安心したんだ。君は生きている。オレの前にいるって思った。





｢________松野君｣


声をかけられ、ふわっとAさんのいい匂いがしたと思ったら、心地いい温もりがオレを包んだ。

抱きしめられてる。と理解するのに時間はかからなかった。




｢私は何も出来ないし、松野君の気持ちを軽くする事も出来ないけど______それでもいいなら私を頼って求めてね。｣


千冬｢______そばに居てくれるだけでいい｣


｢うん、ここに居るよ｣




君の体温でオレの冷えきった身体が暖かくなるのがわかる。









(こんなにも安心したんだ。)








..

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