大筒木一族 ページ33
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Aはサスケにより祭壇から助けられた。
Aの両肩には細長いクイが刺さったままだ、このまま抜いてしまうと血が溢れ出す可能性があるからだ。
娘に刺さったままのクイを見てサスケは顔を歪める、
「すまない、遅くなった」
『気にしないでパパ、それより助けに来てくれてありがとう』
「____あぁ」
娘は強い。
きっとサクラの血を強く受け継いでいる、諦めない心と人を思いやる心、その2つとも春野サクラそのままなのだから。
チーノはAとサスケに思いっきり攻撃を仕掛けてきた、それを避ける2人。
(正直、私は足でまといだ。両肩のクイが手を動かす度に激痛として私を襲うからだ。)
『っ……!』
「A、お前は下がってろ」
『けど…パパ!!』
「そんな怪我で何ができる?お前は後ろで見ていろ」
そう言うとサスケはチーノと戦い始めた。
サスケが優勢だ、チーノが「くっ…」と言いながら押され始めている。
(私だけじゃあんなにも苦戦したチーノ…パパはやはり強い。)
サスケがチーノを捕縛する事に成功した、
しかし捕縛した瞬間、モモシキがチーノを小さな実のような形に変換してキンシキ、チーノ、共に体内に取り込んだのだ。
危険を察知して阻止しようとしたサスケの刃はモモシキには届かなかった。
仲間を食べて姿を変えたモモシキ、
その姿は三つ目になり鬼を連想させる姿になっていた。
「キツネ…次はオマエだ。そして鍵の娘の命を貰う。」
モモシキの風圧の様なモノで里の五影達が吹っ飛んで行った。
そして次々にモモシキに攻撃され続けている、手も足も出ないとはこの事だった。
「そこに居たのか、キツネ」とモモシキはナルトを見つけて攻撃をしかける、応戦するも苦戦を強いられている。
「す、すげぇ…父ちゃん…」
『ぼ、ボルト!!』
父親2人が戦っている間に私はボルトに合流する事ができた。私がボルトの名前を呼ぶと彼はおもいっきり私を抱きしめた、そして「良かったってばさ…っ!A!!」と身体を震わせている。
『ボルト…痛い、』
「あぁっ、すまねぇってばさ」
ボルトは私の顔を見ると少し顔を歪めた。
しかし、私が生きていることに安堵している様子だった。
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作者名:ちゅん | 作成日時:2022年11月1日 11時