中忍試験3 ページ28
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突っ込んできた上忍の体術を軽やかに避ける。
(今回の試合でのワープゲートの使用は禁止されている。それならワープゲートを使っての飛び道具は出来ない。)
「ガキが調子に乗るなよ!!!!」
『……風遁 花手裏剣』
Aはポケットから花弁を大量に出してその花弁1枚1枚に風遁をのせ手裏剣として相手の方に向けた。
『この花弁が全て手裏剣になっています。先輩、全て避けきれますか?』
彼女の周りには何千枚もの花弁が浮き上がっている。
細かい花弁と沢山の数、これを避け切るのは至難の業だ。
「___ま、まいった……」
観客達は静まり返った。
Aの圧倒的な実力、それを目の前に上忍が意図も簡単に降参したのだ。
「しょ、勝者!うちは A」
ロック・リーの言葉と共に観客達は「すげー!」「強い!!」など称賛の声が鳴り止まなかった。
「ナルト、サスケの娘の実力は本物だな」
「あぁ、我愛羅も分かるか?アイツの実力は上忍をとっくに超えてるってばよ」
「____しかしこれじゃ木ノ葉の上忍のレベルを疑われちまうぜ、めんどくせぇな」
我愛羅、ナルト、シカマルと共にAの実力は認めざるを得ないようだった。
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Aの前座と共に始まった第三次試験は、ボルト、サラダ、シンキが勝ち進み3回戦は明日、三つ巴になるみたいだ。
「あの…よ、A……」
家に帰ろうとした所をボルトに呼び止められた。
あの日以来、話していなかった。だが彼から歩み寄って来てくれたのだ。
『ボルト』
「すまねぇってばさ…あの日…」
『____私が何に怒ったか分かった?』
「いや、分からなかったってばさ…けどAともう喧嘩して話せねぇのは嫌だってばさ……っ」
ボルトは本当に寂しそうな顔をしている。
けど私が怒った理由は本当に分からないみたいだった。
(____今はまだ成長途中か…)
そっとボルトに近寄り頭をヨシヨシと撫でてやる。
いつもなら赤くなる顔も今回ばかりは少し照れくさそうで、それに加え嬉しそうな顔をしている。
『分かった、仲直りね』
「っ……あぁ!!」
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作者名:ちゅん | 作成日時:2022年11月1日 11時