天才少女はうちはの娘 (ページ3)

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自宅ページ3

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自宅といえど帰るのは3年ぶりだ。
緊張しないわけが無い、目の前のドアを開けれずに立っていると、ドサッという荷物の落ちる音が聞こえた。

振り向くとそこにはママが立っていた。
「……A」と呟くと久しぶりに見たママの大きな目からは沢山の涙が流れてきた。

「え、なに、帰ってきたの？元気？怪我してない？」

私の肩を掴み、ガタガタと揺らしてくるママ
(もし怪我してたら…私ぜったい重症)

『ママ、私大丈夫よ！！揺れてる、揺れてる』

「あぁ、ごめんなさいね。それより帰ってくるなら連絡しなさいよ。サスケくんも？」

『パパとは今回違う任務だったから一緒じゃないよ』

(任務……)自分の娘が暗部で働いてるなんて本当は嫌だ。
けど、ナルトもサスケくんも、この里もみんな自分の娘を必要としているのが分かる。

だからこそ、私は何も言えない。
そして娘もそれを望んでいた。

「今日はあなたの好きなパスタにしようね、腕によりをかけるわ！」

『ありがとう、ママのパスタ大好きよ』

家の中に入ると「おかえり、ママ」とサラダがお出むかえにきた。そして私の姿を見つけると「え…A？」と声をかけてくれたのだ。

(サラダには親戚の家に病気の療養に行っていた事にしていたっけ)

『サラダ、元気にしてた？』

「え、風邪はもういいの？？」

『うん、また一緒に暮らすからよろしくね』

サラダはガバッとAに抱きついた。
彼女はお姉ちゃんっ子なのだ、離れて暮らすってなった時、本気で泣いてたもんなー。なんて思い出した。

「2人とも、パスタ作るから手伝って」

「『はーい』」

家族3人で水入らず、
パスタを作って食卓を囲んだ。

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(美味しかったな…幸せ…)

任務に行く前に出た部屋は綺麗に整頓されていた。
布団にポスンッと座ると洗剤のいい匂いがした。

(私が居なくても綺麗にしてくれてたのが伝わる。)

『帰る家があるって嬉しい…』

外を見ると暗闇が広がっている。
つい昨日までは、いつ殺されるか分からない戦場に居たのが不思議な気持ちだ。

(アカデミーで…忍者か……)

不安な気持ちは尽きない。
そんな気持ちを伏せて目を閉じた。

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