5話 ページ6
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「木ノ葉隠れについたね」
ヨドはシンキの腕の中で眠る愛音を見る。
可愛い、顔はA様、髪の色は火影様だ。
2人は中々子宝に恵まれなかったと聞いた。
シンキは元親に恵まれなかった。
それで養子を取った。とも言われていた。
けど、A様はシンキを実の息子のように扱っているし、愛音ちゃんが産まれてからもだ。
正直心配してた所はあったが、今のシンキを見ると杞憂なのは一目瞭然だった。
「よう」
シンキ達は、声がする方を見るとシカマルとシカダイが立っていた。
シンキは面識がある為、頭を下げて「お久しぶりです」と挨拶していた。
「Aと我愛羅から連絡があった、愛音がシンキについて行ったって。めんどくせーけどウチで預かるから」
「_____多分、俺が居ないと愛音は泣きわめいてしまいます。」
「しかし、中忍試験前にお前らも作戦立てたいだろーがよ」
「平気です。妹は俺が見ています。」
シカマルはガシガシと頭を搔く。
「明日は朝早いだろうが、その中忍試験に愛音を連れて行くのか?」とシカマルが聞くとシンキは黙った。
その通りだった。
腕の中で寝ている妹を朝早くから起こして連れて行くことは出来ない。
「_____愛音をお願い出来ますか?」
「あぁ、わかった。シカダイ」
「めんどくせーけど、母ちゃんに言われたからな」
シンキはシカダイに愛音を渡す。
寝ている愛音は気付かずシカダイの腕に納まった。
少し寂しそうな顔をして離れるシンキ。
するとパチッと愛音の目が開いた。
キョロキョロと周りを見る、遠くにシンキの姿を見つけて大泣きしだした。
「にーに!!やー!!!」
シカダイの腕の中でバタバタと暴れる。
大泣きしているため、目から沢山の涙を流している。
抱いているシカダイは「ど、どうすんだよ親父!」と焦っている、しかしシカマルも子供の世話は苦手だ。しかも育てた事ない女の子だ。
2人とも困ったようにアタフタしている。
「にーに……まま……ぱぱ……ふえぇぇん…っ」
目を真っ赤にして泣いている愛音に悪いことをしている気分になる2人。しかしシンキは明日明朝から中忍試験だ。
Aがまだ到着しないのに、愛音をシンキと一緒に居らす訳にはいかない。
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リアナ(プロフ) - すみません、他の火影ではないと思います。言うとすれば他の影たちであってます。 (5月27日 0時) (レス) @page12 id: 90e3b2b81c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2022年10月17日 7時