37話 ページ38
.
「ついて…行ければいいのだが、」
『!!……ふふ、風影なんだからしっかり里を守って』
「あぁ、分かっている」
ゆっくり我愛羅に抱き着くと彼はそっと抱き締め返してくれる。『私は会えなくて寂しくてどうにかなってしまいそうよ』と伝えると「俺もだ」と返事が返ってきた。
彼と子供達の為に元気な子を産んで戻ってこよう。
私は彼と離れた。
そして木ノ葉の里へ向かった。
_________________________________
木ノ葉の里に到着すると、あ うん の門の前に見た事のある装束を纏った団体がいる。
『____帰ったわ』
「「「お帰りなさい、姫様」」」
家の臣下達だ。
一番前にはずっと家に使えている鶴さんが居た。
昔ながらの人間で私の乳母でもある、
私が砂隠れに嫁ぐのを一番反対した人物でもあり、ツルネの教育係をしている。彼女の目はいつでも私を朝比奈家に戻そうとしている魂胆がみえみえだ。
ツルネが朝比奈家を継いだのに「朝比奈家は木花咲耶姫を持つA姫様が継ぐべきです!」と頑固なに言っていたのだ。
「姫様、出産を朝比奈家で行ってください」
『____病院でツルネに取ってもらうと約束したわ』
「いいえ、朝比奈家の人間は朝比奈家で産むべきです。決壊術はどうなさるつもりですか?」
『はぁ…分かったわ』
出産のために持ってきた荷物を臣下に渡す。
それを受け取ると「コチラへどうぞ」と実家へと案内される。
久しぶりに足を踏み入れると朝比奈家の家の見た目はお寺のような家だ。臣下達の結界のためのお経が聞こえてくる。
お経が子守唄代わりに育ったと言っても過言ではない。
「A様、お祈りをお願い致します。」
鶴さんに言われたお祈りとは朝比奈家に伝わる先祖への慰霊だ。先代の木花咲耶姫継承者の遺影が一面に貼ってある部屋に行き、祈るのだ。
しきたりは大事にしなくてはならない。
(無理を言って砂隠れに嫁いだのだ。木花咲耶姫継承者として祈りはかかせない。)
大きなお腹を抱えながら祈りを始める。
少しずつ木花咲耶姫のチャクラを流しながら朝比奈家の結界へ練り込んでいくのだ。
.
250人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リアナ(プロフ) - すみません、他の火影ではないと思います。言うとすれば他の影たちであってます。 (5月27日 0時) (レス) @page12 id: 90e3b2b81c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゅん | 作成日時:2022年10月17日 7時