35話 ページ36
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『二人とも帰るわよ』
病室ではシンキと愛音が楽しそうに二人でおしゃべりをしていたが、Aを見つけると「ママ!」「義母上」と嬉しそうにこちらへやって来たのだ。
(全く、うちの子供達は可愛いわね)
そう思いながら少しだけお腹を撫でる。
この子も子供たちと一緒にたくましく成長してほしい。それだけが願い。
我愛羅がいる時に話そう、雷車の中かな?
みんなの喜ぶ姿を想像して笑みがこぼれる。
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雷車の駅に着くとそこにはナルトと我愛羅が二人でいた。
『あれ、ナルト』
「おぉ、A!待ってたってばよ」
『なに、私に用なの?』
腕に抱いていた愛音を我愛羅に預けナルトの前に立つ、少しだけバツの悪そうな顔をして「悪いんだが護符を何枚か貰えないか?」とナルトに言われたのだ。
『いいけど、何に使うの?』
「機密で言えないんだってばさ、悪ぃな。本当なら砂隠れに嫁いだAにこんな事を言う資格なんてないんだが、」
『あぁ…お堅いジジイ達には断られたのね』
「面目ねぇ、」
『いいのいいの、あの人達の時代は止まってるから。待ってて』
何枚か札を取り出して木花咲耶姫を発動させる。
Aの周りをピンクのチャクラが覆う、ナルトに「木花咲耶姫まで使う必要はないってばさ」と言われたが久しぶりの同期の頼みだ。しっかりと答えてあげたい。
「我愛羅もすまねぇな、」
「いいや、Aは元は木ノ葉の忍だ。助け合うのは当たり前だろう。」
「そう言って貰えると助かるってばさ」
「ふっ…Aが砂へ嫁ぐとなって、木ノ葉とはかなり揉めたからな」
「あぁ見えて朝比奈家の結界一族の中で最強と言われるからな、木ノ葉としては他里に…なんて思ってたんだろうな」
「俺が風影である事、そして英雄だったお前の力もあって結婚出来たのだ、感謝している。」
男二人で何やら楽しそうに話をしている所を邪魔してナルトに『コレよ』と2枚は上位護符、3枚は中位護符として渡す。
『使い方はわかってると思うけど、無理しないで』
「上位まで、サンキューな」
『同期である上に旦那の友達よ?当たり前でしょ、それにあと半年もしたら少しだけお世話になるわ』
ナルトへそう伝えると我愛羅とナルトの二人共が不思議そうにAを見る。
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リアナ(プロフ) - すみません、他の火影ではないと思います。言うとすれば他の影たちであってます。 (5月27日 0時) (レス) @page12 id: 90e3b2b81c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2022年10月17日 7時