34話 ページ35
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『どうかしたの?』
「あの…姉様、最近診察は受けられましたか?」
『診察?木花咲耶姫は使用してないから受けてないけど…』
木花咲耶姫を使用後は必ず診察を受けなければならない。
人にチャクラを与えたり強化が出来る分、自分自身への反動も凄いからだ。しかし最近は平和なため使用する機会が無くなっている、それに我愛羅と結婚して砂に嫁いでからは任務にもあまり出ていないのだ。
むしろ砂隠れの結界班での仕事が多い。
今は砂隠れの護り人をしている。
だからツルネの意図が読めない。
不思議そうに彼女の顔を見ると少しだけ言いにくそうに「____月のものは…来ていますか?」ときかれた。
(月のもの………あれ、先月きてない気がする)
バッとツルネの顔を見つめると「…姉様の中に木花咲耶姫の他にもう一つの…チャクラを感じます」と遠慮がちに言ってくれたのだ。そっと自分のお腹を撫でる。
確かに月のものがくる日が遅れているが、最近は忙しくて気にも止めてなかった。嬉しい気持ちの反面、大筒木などの襲来もあり少し今の時期に産まれる子を心配してしまう。
だが新しい命がこの中にある。
それだけで強くなれる。
「姉様、砂隠れで診察を受けるのは良いですが出産は木花咲耶姫の事もあります。木ノ葉でしてくださいね」
『____分かってる。』
朝比奈家の木花咲耶姫の継承した者、そして女性の場合は出産でチャクラがかなり不安定になる。
先代の中で女性が出産の際にチャクラ暴走を起こして里に大混乱を起こした事もあると言い伝えである。
そのため、出産は病院ではなく朝比奈家で行う。
大人数の弟子に囲まれ、結界を貼って乳母がとるのが習わしだが、Aは砂隠れに嫁いだ娘のため乳母では無くツルネがその代わりを成すのだ。
「我愛羅兄様と話してくださいね。姉様おめでとうございます」
『ふふ、ありがとう。』
私はツルネと別れシンキと愛音の待つ病室へ向かう。
新たな命を授かり少しくすぐったい気持ちを我愛羅と子供達に伝えよう。
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リアナ(プロフ) - すみません、他の火影ではないと思います。言うとすれば他の影たちであってます。 (5月27日 0時) (レス) @page12 id: 90e3b2b81c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2022年10月17日 7時