29話 ページ30
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「ただいた」と扉の開く音がした。
パタパタとこちらに向かう足音と『お帰りなさい』と声が聞こえてきたが、我愛羅は目線を向けず「はぁ」とため息を吐く。
「テマリ、足音でAじゃないのは分かる。」
テマリはAのフリをして我愛羅をお出迎えしたが、我愛羅にはAじゃない事が分かっていたようだった。
「なんだい、Aに向ける優しい顔を姉にも向けると思って期待したのに」
「残念だったな」
フッと笑いながら我愛羅は家の中に入る
そしてキッチンにいるAと目が合うと『お帰りなさい』と笑顔を向けられた。
「ただいま」と微笑む我愛羅にAはゆっくりと抱き着いた。『先にお風呂入っちゃって』と伝えると「あぁ」と返事をして我愛羅は風呂へ向かった。
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「明日の任務にシンキ、ヨド、アラヤを連れていく。最重要任務だ」
そう伝える我愛羅に不安を覚えるもシンキも「わかりました。義父上」と嬉しそうに頷いたのだ。
本当にシンキは我愛羅が大好きなようだ。
「テマリ、ゆっくりして行け」
「あぁ、我愛羅も任務気をつけるんだよ」
「無論だ、」
夕食も一家団欒で楽しい夕食だった。
洗い物も終わり、片付けをしてお風呂に入る。
愛音も部屋で寝かし、シカダイやテマリねぇさんのお部屋の準備も終わり朝ごはんの準備も終わった。
夜も深けてきてゆっくりと寝室に入ると我愛羅がベットの上でまだ起きていたのだ。
『起きてたの?』
「あぁ、すまないな色々と」
ベットに入ると我愛羅も目を通していた書類をサイドテーブルに置いて布団の中に入る。
私の首元に手を入れ私をゆっくりと抱き寄せた。
いつもの安心する匂いに目を閉じ『気を付けてね、明日の任務』と伝えると「あぁ」と返事が返ってきた。
先程彼の上着に私のチャクラを込めた【護】の札を入れたのだ。
彼は強い、
分かっているが彼を失いたくない。
だからこそ私の出来ることはしてあげたくなる。
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リアナ(プロフ) - すみません、他の火影ではないと思います。言うとすれば他の影たちであってます。 (5月27日 0時) (レス) @page12 id: 90e3b2b81c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2022年10月17日 7時