22話 【過去話】 ページ23
.
「お前かツルネ、どちらかが最前線に行かなくてはいけない。」
そう父から言われた、
第四次忍界対戦、忍と暁と戦
最前線とは1番最初に進む特攻隊の事だ。
私とツルネの2人どちらかが最前線、そしてどちらかが医療チームへ配属
そして父は本部の護りに行く。
シカマルといののお父さんに本部の護りを言われたらしい。
「本来なら朝比奈家の娘で長女の姫であるお前は護られるべき人だ。木花咲耶姫の継承者なのだからな」
『それを言ってられない程の大戦になると言うことですね』
「あぁ、その通りだ」
ふと隣にいるツルネが震えだした事に気が付いた。
(ツルネ…もしかして、怖いのね…)
私より3つ下のツルネはまだまだ甘えたの忍だ。
この子は心優しく、争い事を好まない。
姉は妹を護る為に産まれてきたのに、私がツルネを行かすわけないじゃない。
『では父上、私が____最前線に行きます。』
顔をあげて父上を見るとその瞳は揺れ動いていた。
(厳格な父が…もしかして私を心配してるの…?)
「っ…だめ…!駄目です!!姉様は木花咲耶姫の継承者で朝比奈家の姫なのです…!私が…私が行きます…っ!!」
こんなに震えてるのに勇気のあるツルネ、
そんな妹の肩を抱く、
『ツルネ、貴方は医療忍術に関しては里1番よ。これは戦争よ、貴方は1人でも多くの命を救いなさい。』
「姉様…」
『私は朝比奈家の姫で木花咲耶姫の継承者よ。戦闘に関しては私の方が上、ならやるべき事は一つよ』
「うぅ…っ…ね、姉様…っ」
『父上、綱手様にはそのように伝えてください。』
「分かった」と言った父の顔は生きてきた中で1番優しい顔をしていた。
そんな顔を見れただけで私は充分だった。
もちろん死ぬつもりなんてサラサラない。
私は私の護りたいものを護るだけ。
.
250人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リアナ(プロフ) - すみません、他の火影ではないと思います。言うとすれば他の影たちであってます。 (5月27日 0時) (レス) @page12 id: 90e3b2b81c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゅん | 作成日時:2022年10月17日 7時