16話 ページ17
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会場の外に出ると愛音を抱いたシンキが居た。
我愛羅とAの姿を見つけると「義父上!義母上!!」と焦ったように近寄った。
腕にいる愛音も「パパ!ママ!!」と大粒の涙を流している。
「ち、義父上…義母上は大丈夫なのでしょうか…!?」
「あぁ、大丈夫だ。気を失っている」
シンキはAを見る。
けして大丈夫ではない、それはこの状況がものがっている。チャクラの使い過ぎなのか呼吸が浅い。
表情には出さないが焦っている義父上、
腕の中で「ママ!ママ!!」と涙を流す愛音、
家族の危機に自分の無力さを感じる、
「____シンキ、お前と愛音は怪我してないか?」
「はい、義父上。義母上のくれたお札を握っていたので愛音も無事です。」
我愛羅の目の前には御札を握りしめて涙を流す愛音、
その札からはかなりのチャクラを感じる。
(自分の娘へかなりのチャクラを使ったようだな…)
我愛羅は腕の中にいるボロボロのAを見つめる。
そして「シンキと愛音、そしてサラダ行くぞ」と言って歩き始めた。
木の葉の病院へ
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病院内は悲惨な状態だった。
我愛羅はサクラを探していると「姉様!!」とAの妹のツルネがコチラへやって来たのだ。
「ツルネか」
「風影様、姉様は____木花咲耶姫を使ったのですね…」
「あぁ、木ノ葉と子供達を守る為に使ったとサスケの娘に聞いた」
「ふふ…姉様らしい。」
「コチラへ」とツルネに言われてAを担架へ寝かせる。その後ボロボロと泣いている愛音をシンキから抱き上げると「パパ…っ」と言って抱き着いてきたのだ。
背中を撫でてやると少し落ち着いたのか寝息が聞こえてきた。
ツルネによりAへ医療忍術が施された。
我愛羅はツルネの医療忍術を初めて見たが、
『ツルネの医療忍術の技術は里一番よ、木花咲耶姫は私が継承したけど、結界術も医療忍術もツルネの方が長けている。』と言ったのを思い出した。
「すまないがAを頼む、ツルネ」
「はい、風影様は行かれるのですね」
「あぁ。____シンキ」
「妹を守れ」と言って眠りに着いた愛音をシンキの腕の中へ戻す。「分かりました、義父上」と言って愛音を受け取る。
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リアナ(プロフ) - すみません、他の火影ではないと思います。言うとすれば他の影たちであってます。 (5月27日 0時) (レス) @page12 id: 90e3b2b81c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2022年10月17日 7時