4話 ページ4
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『貴方は今まで何人の〈人間〉を食べたの』
「80人ほどです…」
『なぜそんなに少ないの?』
「そ、それは…」
『貴方は鬼狩りの柱と遭遇すると食べるのを辞めるからだよ。逃げるからよね?』
「っ…いいえ!私は貴方様のた……」
Aは喋っている下弦の肆の首を跳ねた。
コロコロと首はゆっくりと転がっている。
(鬼も恐怖による支配から逃れられないのね)
ダンッ
地面を大きく蹴ると共に下弦の参が逃げ出した。
(どうして…)
『愚かね…』
Aの手には下弦の参の首が握られていた。
(身体が再生出来ない。こいつは一体何者…)
下弦の参が自分を殺した相手の顔を見た。
「上弦の零様……」
『お前では無惨様の役に立てない』
Aはポイっと頭を残りの二人の所に投げた。
『最後に言い残すことを聞くわ』
「私はまだ役に立てます!!もう少しだけ猶予を頂けるのなら、必ずお役に!!!」
『具体的に答えろ』
「貴方様の血を……必ず順応……」
話終わる前に首を跳ねた。
そして最後の1人の下弦の壱を見た。
『なんて図々しいの…、さて、お前は言い残すことはないの?』
「私は夢見心地で御座います。貴方様の最高傑作といわれる零様が直接手を下して頂けるのなら、こんな幸せなことはありません…」
『……ふふ、そう、貴方は無惨様の為に生きて順応し、柱を殺しなさい』
Aは壱に近寄った。
ウットリといた目でAを見つめている。
『口を開けなさい』
「はい………」
下弦の壱は大人しく口を開けた。
そこへAは自分の指を切り壱の口へ流し込んだ。
『すべて飲みなさい』
「ああぁぁぁぁぁ」
下弦の壱は転がり苦しみ始めた。
『順応したら必ず無惨様のお役に立ちなさい。必ず』
「は………っ………はい」
ベンッ
ベンッ
べべべン
琵琶を弾き空間を歪ませる。その後に無惨が下弦の壱の方を振り向いた。
「耳に花札のような飾りを付けた鬼狩りを殺せば、私の血を分けてやる」
「あ………貴方様の………血………」
『無惨様、耳に花札のような飾りの鬼狩りとは…?』
「余計な詮索はするな。A」
『も、申し訳ございません。』
無惨は怒りを露にしたように、Aに背を向けて去っていった。
無惨が怒りを露にする鬼狩り……
鬼殺隊の一員なのは間違いないけど、どうしてそこまで執着するの?
会ってみたい。
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天ヶ瀬(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです最高です、、、😭😭 (11月9日 12時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 更新待っています! (2021年10月23日 16時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年10月23日 11時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
凪砂(プロフ) - 凄く良かったです!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年10月15日 14時) (レス) id: 6f72d47d53 (このIDを非表示/違反報告)
花橋りな(プロフ) - 更新待ってます! (2021年10月9日 13時) (レス) @page16 id: 5c2392d27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2021年9月27日 10時