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3話 ページ3

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『無惨様』

「来たね、A」




Aは無惨の元に来ると【ベベンッ】と琵琶の音と共に鳴女が空間を変えた。





『どの様な御用でしょうか』

「下弦の鬼達の篩(ふるい)だよ。鳴女」








ベンッ
ベンッ
べべべン

無惨の指示により鳴女は琵琶を弾き、空間を歪める。
下弦の鬼たちが集められた。





「頭を垂れて蹲え 平伏せよ」



戸惑っている下弦の鬼たちに鶴の一声を放った。
下弦の鬼たちは平伏し無惨の声だと分かり震えている。





「も、申し訳ございません…お姿も気配も異なっていらしたので…」

「…誰が喋って良いと言った。貴様共のくだらぬ意志で物を言うな。私に聞かれた事のみに答えよ。」

『無惨様。私が…』

「そうだね、頼んだよA」





Aは無惨の二歩後ろに構えていたが、下弦の鬼達の前に出てきた。




『累が殺されました。下弦の伍です。無惨様は酷く堕落しています。

なぜこんなにも〈下弦の鬼はそれ程までに弱いのか〉と。

十二鬼月に数えられたが、これは終わりでない。始まりなのです。

より人を食らい、より強くなり無惨様の役に立つことが貴方達の役目なのです。』




Aは今伏せている下弦の鬼達を全員見回した。


怯えている。仕方がない、無惨の呪いは怖い。
私は呪いを制御する事が出来る。

無惨が近くにいる時は常に発動してそれ以外は呪いを制御している。意識が取られない様に。






(そんなことを俺たちに言われても…)


あぁ、君は何も知らないのね。この声は私にも無惨様にも聞こえているのに…







『〈そんなことを俺たちに言われても〉なに?言ってみなさい』

(し、思考が読めるのか?ま、まずい…)

『何がまずい?言ってみなさい』




Aは持っていた薙刀を下弦の陸の首へあてた。
それは一瞬の出来事で、その場に居た者では無惨以外目で追えていない。

落とされても可笑しくない。
下弦の陸の身体を恐怖が支配する。




「お、お許しくださいませ…零様…!!どうかお慈悲を!!申し訳ございません、申し訳ございません、もうし……」




Aは謝っている陸の首を落とした。
それは一瞬だった。

Aの薙刀が陸の首を落とした瞬間を見れた者はいない。そこにいる鬼全員が息をのんだ。いつの間にか陸の首が切り落とされたのだから。




『貴方、鬼狩りが怖いの?』

「…いいえ!」



Aは下弦の肆の顔を見た。かなり怯えている。








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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 炭治郎   
作品ジャンル:アニメ
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天ヶ瀬(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです最高です、、、😭😭 (11月9日 12時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 更新待っています! (2021年10月23日 16時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年10月23日 11時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
凪砂(プロフ) - 凄く良かったです!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年10月15日 14時) (レス) id: 6f72d47d53 (このIDを非表示/違反報告)
花橋りな(プロフ) - 更新待ってます! (2021年10月9日 13時) (レス) @page16 id: 5c2392d27e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゅん | 作成日時:2021年9月27日 10時

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