桜と苺の神隠し

参拾漆話 ページ40

ころんside


今日は日曜日だから学校は休み。

ゆっくり寝れるなぁとフカフカのベッドを満喫してたらさとみくんが部屋のドアを蹴り破ってきた

やめて。ドア壊れるから。


さ「早く起きろかまされる( • • • • • )ぞ」



そう言われて飛び起きて、今は修行中。

さとみくんは莉犬くんに戦術とか、お札？を教えてもらってる。僕は今日も今日とて言霊召喚を練習中。

全然成功しないんだけど。


でも脳波共有はできるっぽい。修行中のさとみくんに脳波で下ネタ言って笑わせてたらなーくんにかまされた。


やっぱり組長怖い。
優しそうに見えてスパルタだよね。だって僕朝ごはん食べてないからね？

神子じゃなかったらぶっ倒れてる。



莉「さとちゃん覚え早すぎてなんか気持ち悪いな、でも任務にはすぐ復帰できそうだね」


さ「気持ち悪いっていうな、気持ち悪いって。なんやねんお前それ」



どうやらさとみくんはお札も戦術もサクッと習得したらしい。すごいを越してキモいよね。


な「明後日からさとみくんは任務に入ろうか！単独任務はもうちょっと先にするけど」


さ「おっ、りょーかい」


いやいやいや、なんでそんなに楽しそうなの。
黒鬼だよ？死ぬかもしれないような仕事なんだよ？
普通こわいやろ。ゲームじゃあるまいし。


な「ころちゃんはもう少しで召喚できそうだね。前より上達してるから、焦らないで大丈夫だよ」


なーくん…！
なんだろ、サングラスかけた組長が仏に見えてきた。
あれだ、怒ったら怖いタイプの優しいママって感じ。

しばらくママって呼ぼうかな()


それにしても成功しない。マジでこれ上達してるのか？心折れそうなんだけど。いや、これツラっ…

そう思うたびになーくんが


な「大丈夫、ころんならいける。絶対大丈夫。かませるって。かまそ」


って励ましてくれた。
あの人、修行の後半『かまそ』しか言ってなかったと思う。だけど、それに救われたような気もする。

午前中いっぱい修行をした。
結局成功する事はなかったけど、次は成功させたいな。



家に帰ってみんなでお昼ご飯を作る事になった。
あんまりご飯は作った事ないけど、まあ楽しかったかな。

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