一生君と二人っきりで...【逆先夏目】

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愛されて愛されて、愛された




目を開くと、見たことがある部屋にいたの


少し暗めで、幼い私は怖くて一回入った瞬間、夏目に抱きついたっけ




そう、ここは夏目の家のある部屋





「 全く、Aは怖がりだナァ 」




泣いてしまった私を夏目は優しく包み込んで、抱きしめてくれた


そんな幼い日の記憶





「 夏目、なんでこんなこと？ 」



「 約束、覚えてるでショ？


君は約束を破ろうとしタ。ボクはずっと、ずっと守ってきたのにネ 」




悲しそうに、寂しそうにそう言った



ごめんね、夏目。でも私は行かなきゃなの





「 夏目、聞いて。これは... 」


「 言い訳はいらないヨ。約束破ったラ？


破ろうとしたラ？


＿＿＿ほら、罰ダ。ちゃんと受けてネ 」





私は変わらなきゃいけない、だから行かなきゃなの




言おうとしても、言葉は失われ、代わりに涙が溢れてくる




唇を開きかけると、夏目の唇が私の口を塞ぐ


乱暴なキスだった




噛みつくようかな、貪るように唇を重ねられた



次第に唇から鉄の香りをした赤い液体が流れた


夏目、痛いよ。怖いよ。



でも、約束を破った私が悪い

夏目と、少しでも離れようとした私が悪い



舌で唇を舐められる




夏目に謝って謝って謝って、

涙を流した





＊

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