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あなたはずるいね


私にある魔法をかけてしまうだなんて



幸せ?幸福?

ううん、違うの、私にかけたのはミルクティーみたいに濃厚で甘い魔法


それでいて、複雑な歯車のよう



本当にずるいわ、あなたは





「 逆先くん... 」



「 なんだイ?子猫ちゃん 」





その余裕そうな笑顔


きらいよ...



ほんとはわかっているんでしょ?


それなのにあなたは知らないふりしてほんとずるい





「 わかってるんでしょ? 」



「 フフ、どうかナ...♪ちゃんとその唇で言ってみてヨ... 」





生意気...

相変わらず口は達者ね、そういうところもきらいよ



はやく、はやく...




「 ぎゅってさせて...? 」



「 どーゾ、お好きなようニ♪ 」





なんならキスしてもいいよ...?


だなんて、冗談を言うんだから




「 ...!!?ば、ばかじゃないのッッ!!? 」



「 フーン、残念 」




残念って...


期待させるようなこと言わないでよ...




逆先くんなんて...逆先くんなんて...




すきだよ...

大好きだよ、ちゅーだってしたいもの



そんな私にあなたま魔法をかけたの




『 1日1回、逆先くんに抱きつかなきゃいけない魔法 』






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作者名:夏目さくら | 作成日時:2017年5月21日 15時

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