*。心拍数#鶸鶩 *。 ページ23
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朝、HRが始まる時間帯。
廊下には誰も居なく、担任の声だけが良く聞こえた。
Aは今、車椅子を降りた状態で、教室に入る準備をしていた。
車椅子は既に教室の自分の席にある。
「じゃあ白貫さん、入りましょうか」
『はい、』
担任に促され、一緒に中へ入る。
ざわついていた教室が一気に静まり返った。
「体調不良で休んでいた白貫Aさんです」
『はっ、初めまして…白貫、です』
俯き気味に挨拶をする。
担任はAに席に行くよう言った。
ゆっくり、ゆっくり、自分の席に向かう。
何か言われるのでは無いか。そんな不安を抱えて。
「白貫さん」
『っ…黒、子、さ、』
黒「大丈夫ですか?」
席に着くと左隣に居た黒子が声を掛けた。
Aは緊張が解けたのか、安堵した表情になった。
『ええ。もう、大丈夫』
黒「ならよかった」
短く言葉を交わし、前を向く。
すると紙が回ってきた。どうやらアンケート用紙らしい。
鞄から筆箱を出し、シャーペンを取り出した時。
消しゴムが床に落ちる。
Aは車椅子に座っている為、腕を伸ばしても中々拾えない。苦戦しているとテーピングをしている綺麗な大きな手がそれを拾った。
『ありがとう。…あ、』
「? 何だ」
『右隣、緑間さんだったのね』
受け取りながら、少し微笑むA。
緑間は眼鏡を押し上げると「悪いか」の一言。
『そんな事ないわ。知ってる人だから嬉しいもの』
緑「…そうか」
『あら、照れてる?』
緑「なっ、照れてないのだよ!!!」
くすくすと笑いながら、HRは終わっていった。
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柑子露草(プロフ) - 凉葉さん» お久しです(ノシ 'ω')ノシ 絶対に可愛いですよ!もうほんとに!! されたい((蹴← ありがとうございますっ!! (2014年8月2日 8時) (レス) id: 830b7798e6 (このIDを非表示/違反報告)
柑子露草(プロフ) - 凉葉さん» ばんわですっ(ノシ 'ω')ノシ バンバン ありがとうございますぅぅぅぅ(( (2014年6月9日 22時) (レス) id: 830b7798e6 (このIDを非表示/違反報告)
柑子露草(プロフ) - 焔さん» (* 'ω')ノwww (2014年5月11日 18時) (レス) id: 830b7798e6 (このIDを非表示/違反報告)
焔(プロフ) - 柑子露草さん» ノシ (2014年5月11日 18時) (レス) id: 046ff7d08a (このIDを非表示/違反報告)
柑子露草(プロフ) - 焔さん» ('ω')ウィッス← 頑張ります(ノシ 'ω')ノシ (2014年5月11日 18時) (レス) id: 830b7798e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柑子露草 | 作成日時:2014年4月8日 8時