【黒バス×デュラララ】池袋“最キョウ”の透明少女〜帝光編〜

御伽噺�鶚�鶸�鶻 ページ42

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あれから一週間、他に目立った事は無い。
が、未だバスケ部には追い掛け回されている。



青「Aーっ！待てやゴラァ！！！」



『待てって言われて待つ奴が居るかぁっ！』



今は大輝と絶賛鬼ごっこ中。

つか脚はやっwwww
でもそんなコトよりてめーら バスケしろやwww

流石バスケ部と言った所か。



赤「見つけたぞっ」



あらやだ征ちゃん←


征の後ろは階段。
都合が良い。



『征ー、肩借りるわ』



赤「は？」



『僕重いけど耐えてくれw』



そう言って征の肩に両手を付き、床を勢い良く蹴り上げる。

するとたちまち征の上。

そのまま階段の方に体を傾けた。



赤「は、反則だろ…！」



『えー、気の所為気の所、為っ！』



すたっ


踊り場に着地した。




『はーい、時間切れ。また明日〜♪』



さて、教室に戻るか。




＊


＊


＊




ガラガラッ



『なんだ、灯奈。居たのか』



灯「A、ちゃ…」



『！？、何泣いてんだ？』



灯「ぅっ…」



慌てて駆け寄る。



『何があった？』



灯「…教室、来たら…灯奈、のカバン…なくて…」



『うん』



灯「大事なもの…入ってるの、に…どぉしよぅぅ…」



ボロボロと涙を零しながら一生懸命伝える。


『まだ見つかって無いの？』



灯「ぅ、ん…ﾋｯｸ…、」



『っし、じゃあ捜すか。校舎内は見た？』



涙をぬぐいながらコクンと首を縦に振る。
そんな灯奈の髪をそっと撫でた。


何故此処まで彼女に肩入れするのか、
其れはきっと昔の自分と重なったから。


ただ其れだけであって欲しい。




そう自分に言い聞かせて、教室を出た。






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