【黒バス×デュラララ】池袋“最キョウ”の透明少女〜帝光編〜

御伽噺�鶚�鶸 ページ33

*


『さて、そろそろ帰るか。送ってくよ』



気がつけば空の色が夕焼け色から、濃い群青色にかわっている。



灯「えっ、良いの？」



『灯奈みたいな可愛い奴を一人じゃ帰せねーから』



灯「Aちゃんの方がかわいいと思うけど…」


灯奈が何か呟いたが、小さくてよく聞こえなかった。



『灯奈ー、なんか言ったか？』



灯「ううん。じゃあよろしくなの＾＾」





＊


＊


＊





灯「Aちゃん、送ってくれてありがと〜」



『どういたしまして』



灯「そういえば、結果どうだったの？」




『ああ、鬼ごっこ？勿論僕の勝ちだよ』



灯「ふぇ〜すごいのっ！どうやって買ったの！？」



『それは明日の朝、教えるよ』



灯「はぁい。じゃあまた明日ね＾＾」



『あぁ』



そう言うと灯奈は走って行った。



『さあて、僕も帰るか』






転校初日のはずなのに、バスケ部に追い回されたり
不思議なクラスメイトと一緒になったり…

明日からも騒がしくなりそうだ。
誰かと仲良くするつもりは無いけれど








『たまには普通の生活、しても良いよね？』









何も失わない程度なら。








ねぇ神様、








“彼奴等”が現れるまでは









『“ただのA”になっても良いですか？





父さん、母さん、兄さん、姉さんの分まで





“今の家族”と一緒に





楽しく生きても良いですか？』









日が沈んで真っ暗になった空に向かって




ぽつりと呟いた。




*

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