３０話 ページ31
「なのにっ……ちくしょう……」
なるほど…、お母さんを思ってそれがだんだんと普通から優等生へと自分への重りになったってわけか……
「でもよぁー、全部我慢するのが優等生なのか？」
「え……、？」
「オレ様だってさっきの不良共にはあと１０発くらいパンチしてやりたかったんだゾ！その前にお前が倒しちまったけど…」
グリム、たまにはいいこと言うな〜！
『そうだよ、デュース、重く考えちゃだめだよ』
「そうか…、ありがとな」
「卵買い直して早く完成させるんだゾ！」
グリムは待ち遠しくて走って購買部へと行った、
絶対宙に浮かぶ円盤目当てだな……
デュースを横目で見るとまだ少し納得してないようだった
なんと言ったらよくわからないけどモヤモヤしたままの苦しみはよくわかっている
『ねぇ、デュース、「普通」ってなんだと思う？』
「え？」
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
デュースside
「なんでお前はもっと「普通」になれないんだ！！」
「もっと「普通」にできないの？」
「「普通」にしていたらこんなことにはならない！！」
ミドルスクールに嫌と言うほど聞いてきた「普通」という言葉
俺はよく分かっていない、ただ、多くの大人は思った以上に「普通」を求めることを知った
「よくわからない……」
『……ねぇ、デュース、君は深く考えすぎなんだよ、無理して優等生になったってそれはありのままのデュースじゃないよ』
自分でもよく自分がわからなくなったときがあった、友達との接し方、先生との接し方、
俺だって痛けりゃ泣く
悲しけりゃ泣く
悔しかったら泣く
俺はその「普通」の型に入れていなかったのだろうか
『私はデュースは普通だと思うよ、あ、もちろん人としてね、いや、なんて言ったらいいのかな』
目の前にいるAは焦ったように口走るが俺はその続きが聞きたくて仕方がなかった
『デュースはちゃんとやってるよ、魔法石を取りに行ったとき、作戦がうまくいって喜んだでしょ？さっきだって私をかばってくれた。君は十分感情豊かだし、優しいと思うな。』
どうしよう、なんだろう、この気持ち、すごい泣きそうな……
俺が欲しかった言葉、ずっと、ずっと、
するとAは急に俺を抱きしめて
『笑って、君は自分が思ってる以上に強いと思うよ』
涙が零れ落ちそうで、Aの肩に顔をうずくめた
「ありがとう」
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ひい(プロフ) - 初コメ失礼します！めっちゃ面白くて、すぐ読んじゃいました！５章のポムフィオーレ編で、どうなるのかすごく楽しみです！これからも無理せず頑張ってください！ (8月22日 20時) (
レス) @page50 id: 1597c5195c (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵＠副×2垢(プロフ) - 6話めっちゃ力が入ってて好きすぎます。 (6月30日 23時) (レス) @page7 id: 70a431d9b6 (このIDを非表示/違反報告)
ワンコ(プロフ) - らむねさん» コメントありがとうございます！更新は止まってしまうこともありますがこれからも元気に続けていけたらなと思っています。 (6月28日 0時) (レス) id: b15d9f265c (このIDを非表示/違反報告)
ワンコ(プロフ) - 虹色humanさん» コメントありがとうございます！色々推しの子要素を練り込ましていきたいのでこれからもそういう要素はたくさん入れていきたいと思います！ (6月28日 0時) (レス) id: b15d9f265c (このIDを非表示/違反報告)
らむね - すっごく面白いです！推しの子とツイステの小説、あまりないので嬉しいです。無理しないで、自分のペースで頑張ってください！ (6月21日 6時) (レス) @page37 id: 32bf9f2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワンコ | 作成日時：2023年5月18日 22時
