ep35.クリオネ ページ35
『…出てきても、いいのに。』
「「「!!!」」」
バレていたのか、とアズール達が姿を現す。
音もほぼ立てず、声だってお互いの耳元で喋るような声したか出していなかったのに。
フロイドは、興味津々だった。
「ねね、クリオネちゃん♡。」
『?くりおね?』
「そー。
綺麗だけど、飯食べる時になると餌がどれだけ暴れようとぜってぇに補食すんの。」
それは、「天使」と称されるクリオネが「悪魔」へと変化する瞬間。
ふよふよと可憐な姿で海を漂い、小さくて弱そうなのに。
クリオネは、ハンターの一人なのだ。
『ちょっと、似てるかもね。』
少しだけ、Aが笑った。
────可愛い。
「クリオネちゃん、可愛いねぇ。
ねね、名前何て言うの?」
『A。泡沫、A。』
フロイド「ふぅん、Aちゃんかぁ。
俺、フロイド。フロイド・リーチ。」
『リーチ…双子?』
ジェイド「その通りですよ、Aさん。」
フロイド「ジェイドぉ、今俺がクリオネちゃんと話してんだけど?」
ジェイド「Aさんは貴方の物じゃないでしょう?良いじゃないですか、別に。」
アズール「お前の物でもないでしょう。」
アズールが呆れたようにツッコミをいれた。
『仲良し。』
ジェイド「ええ、僕たちは幼馴染みですから。」
フロイド「そーそー。」
『そう。』
羨ましいと、思わなかった訳じゃない。
六花と自分も幼馴染みだ。でも、地獄で知り合ったようなものだ。
でも、私はリーチ兄弟達に何があったか知らない。
でも、その過去が軽いのか重いのか分からないのに、勝手に羨むなんて、失礼だ。
お前に何が分かると言われても、仕方がない。
フロイド「泡沫って、水面に浮かぶ泡のことでしょ?」
────クリオネちゃん、すぐ割れちゃって壊れちゃいそうだね。
小さな彼女の体を、壊すまいかと優しく抱き締めた。
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あ - ep49の最後のところでフロイドが小エビちゃんって言ってます。間違いじゃなくてあってたらすみません。この小説面白かったです。 (8月14日 15時) (レス) @page49 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
零様p - わざわざ教えてくれて、ありがとうございます!!布教活動頑張りますね!(笑) (2020年8月13日 21時) (レス) id: d21911b93f (このIDを非表示/違反報告)
通行人Sの叫び(プロフ) - 零様pさん» そう、貴方が仰る通り、クルーウェル先生の元ネタは「101匹のワンチャン」です!(公式)。ふ、布教??嬉しすぎて口がにやけまくっています。 (2020年8月13日 21時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
零様p - メッッチャ関係ないんですけど、クルーウェル先生が101匹のワンちゃんの人にしか見えないのですが……。原案それだったり…?前置き長かったですが、てげ面白いです!友人にもアガサさんを布教するほど好きです!更新楽しみにしてます! (2020年8月13日 21時) (レス) id: d21911b93f (このIDを非表示/違反報告)
通行人Sの叫び(プロフ) - ぱるむさん» ありがとうございます!!返信遅くなってすみません (2020年8月9日 19時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re:アガサ・クリスティ | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年7月25日 12時