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killing night 94 ページ47

ここにいる限り絶対にうらたに会わなくてはならなくて、今さらながら勢いに任せて電話越しでもあんなことを言ってしまったことを後悔する。

ただただ自分が恥ずかしいばかりで思い出せばまた体温が上昇してくる。

ガチャ。

その音と近づく足音で誰が来たかなんてすぐにわかってしまう。
うらた。
センラがここに行かせるように促したのだろうか。
まだ全然心の準備ができていないというのに。

来た瞬間に足元にかかっていたタオルケットを思いっきり頭から被る。
無謀だと思うけれど何もせずに真っ赤な顔を丸出しにするよりはマシだった。

うらたの足音はズカズカと私の前までやってきて止まった。
そして乱雑に私の体からタオルケットを奪いとられてしまった。

不安で目をぎゅっと瞑ると温かいものに包まれて、うらたの腕の中に収められたのだと気がつく。

「強いくせに、なんでぼーっとしてんの。俺ら以外に殺されそうになるし、こんなにボロボロになるし…」

うらたは1人でに言葉を続けながら私の頭を撫でた。
彼の意図がちっともわからない。

「知れば知るほどかわいいし、本当に何。俺のこと好き、とかおかしいねA」

いつものうらたじゃないみたい。
自分の気持ちを突かれて恥ずかしいどころじゃない。
耐えきれずうらたの腕から逃げようとするがうらたは抱きしめる力をより一層強くする。

「後悔したくないから、もう逃してやんねぇ。」

私はうらたと初めて会った日のことを思い出していた。
あの時殺意だけを私に向けていた人と今目の前にいる人が同じ人物とは到底思えないだろう。

「好き。」

たった二文字。

「Aのことが好きです。ずっと、言えなくてごめん。俺とずっと一緒にいてください。」

するりとその手は私の手と重なる。

『私…は、うらたみたいに強くも綺麗でもない…』

私はうらたには釣り合わない。
うらたにはもっといい人がいる。
そんな思いが消えてくれないのだ。

「Aは強いし、綺麗だよ。俺はAがいいって言ってんの。」

言ってはいけないのにもう溢れてしまいそう。

『うらたが、好き。』

そんな言葉を言ったらうらたはにっこりと笑った。

「知ってる。」

そうして2人唇を合わせた。

許されるその日まで彼を愛していてもいいですか?

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霧雲 - 推しのうらたんと・・・?っっは!体が透けている・・・?・・いい人生だった・・・! (2021年8月8日 23時) (レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです! (2018年12月21日 2時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
緑のさくら(プロフ) - 終わってしまったああぁぁ!!!!すっごく楽しく読ませて頂きました!表現力が高くて、透明感がある表し方で、もう何から何まで全部好きでした!!表現を学ぶのにとても勉強になりましたね!wお疲れ様でした! (2018年12月21日 0時) (レス) id: cc75d0bcae (このIDを非表示/違反報告)
うめた。(プロフ) - 相原宙さん» 誤字でした!ご指摘ありがとうございます! (2018年12月8日 1時) (レス) id: 6ac6c419a5 (このIDを非表示/違反報告)
相原宙(プロフ) - 74の大切って言った後なんですけど、「うらたの私への大変」って「うらたの私への大切」ですか? (2018年12月7日 22時) (レス) id: bc22572701 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うめた。 | 作成日時:2018年11月15日 17時

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