killing night 70 ページ22
「Aっ！」
一ノ瀬彼方を見送ったあと俺は堪らずAに抱きついた。
ずっとずっと不安だった。Aはどちらを選ぶのか、俺たちを選ぶか血を分けた兄である一ノ瀬彼方を選ぶか。
俺たちはAの骨折が治った時にAと一緒にいられるように繋ぎ止めた。
でもそれはAの記憶の中に如月翼と俺たちしかいなかったから。
家族というものがどれほど大きいものか俺は知っている。
だから、もしかしたらAは俺たちの元を離れて行ってしまうんじゃないかと思っていた。
そうしたらきっと俺は一ノ瀬彼方も、俺たちを選ばなかったAも殺していたかもしれない。
「なんで、俺たちを選んだ。」
うらさんは少し俯いていつもよりも低い声でAに尋ねた。
大体俺たちは考えていることは同じなのだ。
俺たちを選ぶか、一ノ瀬彼方を選ぶかは一ノ瀬彼方を選ぶ確率の方がはるかに高いのだから。
『だって、みんなと居たいから。』
Aはにっこり笑ってそう言った。
��あの4人のことが大好きなんです。��
Aが一ノ瀬彼方を断った時に確かにそう言った。
その時には言葉の重みはなかった。Aが俺たちを選んだという事実に驚いてそれをしっかりと聞き入れる余裕がなかったのだ。
俺らはみんな目を丸くした。
非情な殺し屋、人の恨みを買ったとしてもそれが仕事だから仕方ない。
自分がいつ狙われてもおかしくないから、いつだって神経を尖らせて気を緩めてはいけないのに、Aの前だけでは本当に崩されてしまう。
好き。
初めてそんな風に思った相手。
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霧雲 - 推しのうらたんと・・・？っっは！体が透けている・・・？・・いい人生だった・・・！ (2021年8月8日 23時) (
レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！ (2018年12月21日 2時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
緑のさくら(プロフ) - 終わってしまったああぁぁ！！！！すっごく楽しく読ませて頂きました！表現力が高くて、透明感がある表し方で、もう何から何まで全部好きでした！！表現を学ぶのにとても勉強になりましたね！wお疲れ様でした！ (2018年12月21日 0時) (レス) id: cc75d0bcae (このIDを非表示/違反報告)
うめた。(プロフ) - 相原宙さん» 誤字でした！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月8日 1時) (レス) id: 6ac6c419a5 (このIDを非表示/違反報告)
相原宙(プロフ) - 74の大切って言った後なんですけど、｢うらたの私への大変｣って｢うらたの私への大切｣ですか？ (2018年12月7日 22時) (レス) id: bc22572701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめた。
| 作成日時：2018年11月15日 17時
