殺し屋やってるらしい。【浦島坂田船】 (ページ6)

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killing night 5 ページ6

「うらさん、センラ遅かったなぁー」

「うらたんが仕事横取りされてぷんぷん怒っとっただけや。」

「じゃあうらたさん余計に殺しちゃったん？」

「それがね、志麻くん、坂田、うらたん殺し損ねたんよ。」

「はぁっ！？あのうらたさんが！？」

いつもよりも帰りが遅いと思ったらそんなことがあったとは。

でも俺が驚いて声を上げるくらいうらさんが誰かに負けるっていう事はとても難しいことなのだ。

「あっ、見てみんな！テレビにでとる！」

＜また＂u.s.s.s＂の犯行か＞

画面に大きく速報と報道されるのはu.s.s.sのこと。

まさに、浦田わたる、月崎志麻、坂田悠、折原センラ。俺たちのことだ。

「なんや、全然俺映ってへんやん。」

「映ってた方が問題だろうが。」

まだ興奮冷めやらぬうらさんが俺を軽くどつく。

「うらたさん、そいつほーちするん？」

「いや、今センラが調査中。」

「調査ってことは、なんかする気なん？」

捕まえるとか？志麻くんがうらさんにスマホをポチポチしながらあんまり興味なさげに聞いた。

「捕まえるっていうか…殺す。」

「ははっ、こっわ。」

「志麻くん俺より酷い殺し方するのにこういう時ばっかり怖いとか言うのおかしくない？」

「なんのことー？」

まぁ志麻くんは根っからのSだからむしろそういう性癖と言っても特に間違いではない。

「そいつ同業者らしいですから、こっちで嘘の依頼とかすればええんやないですか？」

センラはずっとタブレットを見つめていた目を離してうらさんに問いかける。

「じゃあ依頼するときに殺すってこと？」

「いや、俺はもうそいつに顔を見られてる。一目見ればそれなりに警戒される。」

「うらたんはうらたん以外の誰かが嘘の依頼をして指定した場所でうらたんがそいつを殺したいってことですか」

「まぁ、そうなる」

「なぁ、その役俺がやってもええ？」

うらさんの意識をここまで持っていったその同業者に興味が湧いてきた。