killing night 23 ページ24
「え?A何しとんの?」
早朝、そういえば仕事が入っていることを思い出してゆっくりしてられないと思い、準備万端で外へ出ようとした時に坂田に捕まった。
『えっと、仕事に出ようかと。』
「仕事って依頼?」
『まぁ、そんな感じ。』
「あほか、まだ足も治ってへんのに仕事なんてできるわけないやろ、はよ部屋戻るで〜」
「ん?坂田とA何しとるん?」
「あ!まーしーおはよ!あんなぁ!Aが仕事行こうとしてたんよ!」
「その足で?」
「そうらしいで。」
「あほか。」
朝っぱらから2人の男性からあほと言われたのは初めてだった。
自分は至ってまじめに仕事をしようとしていたのにあほと形容されるのはなかなかに腑に落ちない。
「だいたいな、A。ここは船の中でここは海の真ん中やぞ。お前そんな足で泳げるんか?」
先程から節々でガタリと揺れるのはここが船の中なのだからなのだと納得する。
私は長距離を泳げる方ではあると思う。だが、今私は骨折の身なのだ。だから泳ぐことができたとしても今は水に触れると叫べるくらいに冷たい。いくら私でもしっかりとした陸に着く前に凍えて死んでしまう。
『無理です。』
「Aも納得してくれたみたいやし部屋戻ろか〜」
ぐいっと引っ張る坂田の力でいとも簡単に部屋に戻されてしまった。
坂田はなんだか嬉しそうな顔をしていた。
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神楽 - いいですね〜!!もっとイチャついてほしいっす←更新頑張って下さい! (2018年11月4日 2時) (レス) id: b691fd4806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うめた。 | 作成日時:2018年10月22日 22時