推しがまふまふくんを好きすぎる件について【男主】

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夜中の3時半。

やっと会議が終わって、蓮にも教えていない別垢を眺めた。

嫉妬乙って、笑ってやってたけれどそろそろ笑えねぇよ。

さすがに友達の個人情報流す奴らと仲良くしたいとか俺は思わない。

蓮の繋がりを見る限りこいつら以外、高校や本名をバラせる情報なんて持っていなかったはずだ。



小学校後半から入り浸っていたネットは俺にとっての世界だった。

中学も高校もろくに友達も作らないで、適当な愛想笑いを振りまく日々。

大学でまた学校行って何処にもよらず家に直行の日々。

こんな陰キャすぎる俺がいじめとか受けなかったのは完全に顔のおかげなんだが、そのおかげで女はバカみたく寄ってくるからネットの人気何て蓮と会うまでは興味のかけらもなかった。

蓮はまふまふさんが好きな女子高生みたいなタイプだからそもそもネットになんてそんな詳しくなくて、出会った時教えて教えてとあの明るいキャラで俺を誘ってきた。

無知なアイツはすぐに信用して、個人情報振りまくから頭痛かったんだが、ネットってのは学校生活に何かしら不満があるとか、毎日クソ暇とか、不登校とか、割とほんとにそんな奴ばっかで、俺もそんなのの1人だったからこそ、蓮はいつだって中心に立っていた。

ネットだってリアルと変わらない。

明るくて元気で、なんかどっかに魅力のある奴が中心に回る。

そんな奴が人気になる。

蓮と仲良くなって思った。

人気になんなきゃ俺いつかコイツに捨てられるなと。


長くやってるからこそわかる。

人気になって喧嘩もしてないのにブロックしてくる奴なんてざらにいるってことが。

蓮がそうならない保証なんてない。

だって人間は変わってしまうものだから。

初めは人気になりたくて始めたはずが、いつの間にか女目当てになってオフパコしてえろイプして、落ちてくやつなんて山ほど見てきた。

どんな風に進むかわからないが、俺は蓮を見て思ったのだ。

コイツは人気になってしまうと。

こうやってバカやって、通話してゲームしての毎日はいつか消えると。



それならば一緒に人気になるしかない。

ならなければ蓮は俺をいつか切って大手とか言われる奴らと毎日楽しそうにするようになってしまう。

恋愛における嫉妬ともまた違う、なんとなくの独占欲だった。

友人を取られたくない、そう初めて思った。

だから人気になろうと思ったのだ。

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