leaf ~D.Gray-man~ 3rd

poker 7 ページ9

Aside

｢それにしても、一体いつになったらクロス元帥にたどり着けるんであるか？

中国大陸に入ってもう4日。ティムの示す道を行けど、一向に姿も手掛かりも無い。
まさか元帥はもうすでに殺され…｣

｢あの人は殺されても死にませんよ｣

『アレン言ってることがおかしいです』

｢でも、こんな東の国まで……
一体なんの任務で元帥は動いているのかしら。｣

リナリーが振り返った。ふとなにかを見つけ、じっと見ている。

｢ちょっと左腕見せてアレンくん。｣

『｢あっ｣』

思わず私も声をあげてしまった。

リナリーは、アレンが焦っているのを構わずに袖をバッとあげた。

｢うわ！？

う、腕が崩れてんぞおい！？｣

アレンの腕にみんなの視線が集まっているうちに… そう思い、私はすっと右手に手袋をはめた。

｢だ、大丈夫っ ケガじゃないですよ？
ホラ！最近ずっとアクマと交戦続きだったから…

ちょっと武器が疲れちゃったっていうか……｣

あたふたと誤魔化すアレン。それを見ていたみんなの視線が移ったのに気づいた。それが私の方に移ったのに。

『私は大丈夫です。』

真顔で一言。

｢本当に？｣

リナリーは心配そうな顔でそう言った。私はそれでも表情を変えずに答えた。

『本当です。』

｢なら腕見せて。｣

『いや、ほんとに大丈夫です。』

｢大丈夫なら腕見せるくらい平気でしょう？｣

｢てかいつの間に手袋したんさA｣

『さっきです。』

｢ほらっ、見せなさい！｣

リナリーに腕を引っ張られ、手袋が取れてしまった。そのままリナリーは私の袖を肘まであげた。

｢やっぱり……｣

｢うおわっ、お前もかA！？｣

私の腕は、アレンと同じように崩れていた。

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