KURENAI 1 ページ42
ラビside
『………。』
足音に気をつけながら歩くこと数分。
竹薮は、さっきいたところよりも生い茂って来ていた。竹の葉の隙間から朝の木漏れ日も入らないほどに。
__…気の所為だったんか?
そう思った。
次の瞬間…
シュッ!!
空を斬る音と共に、喉元に冷たい感触を覚えた。
「動くな、喉掻っ切るぞ。」
低く、くぐもった声が聞こえた。
?side
__いた。
気配を消し、待つこと数分。
人が1人、歩いてきた。
何故こんなところに…?
…まあいいや。
『排除対象。』
僕は武器を構えた。
ラビside
冷や汗が垂れたのがわかった。
__コイツ…速い。
ていうか、気配すら感じなかった。
……むやみに抵抗しても、どうなるかわからない。
『……わかったさ。動かねェ。』
暗くて目の前にいてもよく見えない。
声的には女っぽいけど…
「オイ。」
『な、なんさ?』
「……お前、何しにこんなとこに来た。」
『……え、えぇっと…なんで中国に来たかってことさ?』
「違う。
ここは昼間でも人の出入りが少ない竹薮だ。それなのに何故お前はこんなところにいるんだ?」
『あ、えーっと…仲間がここいらで殺されたんさ。…敵に。』
「……敵?」
『うーん、アクマって知ってるさ?』
“アクマ”と言う言葉を聞いた瞬間、目の前のそいつは固まった。
36人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珱月(プロフ) - 亜月さん» ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。 頑張って更新します! (2016年8月14日 18時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
亜月 - 更新頑張って下さい! (2016年7月21日 17時) (レス) id: f4f75aec8b (このIDを非表示/違反報告)
珱月(プロフ) - 凛乃さん» ハジメマシテ(°▽°) いつもお読みいただき、本当に本当にありがとうございます(ノД`、) オチ有りですね…φ(.. )ご協力ありがとうございます´`* これからも、どうぞよろしくおねがいします! (2015年8月31日 21時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
凛乃(プロフ) - 初めまして!とても面白くて、いつも楽しませてもらってます!私はオチ有りがいいです!!できればアレンですかね~!長文失礼しました (2015年8月31日 17時) (レス) id: 8157c16726 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:珱月 | 作成日時:2015年8月20日 12時