Dark 19 ページ37
Aside
「バイバイ スーマン」
聞き覚えのある声。
ゆっくりとした余裕のある喋り方。
「ノ …ア 」
「おいで、ティーズ。」
呆然とするアレンと固まって動けない私を気にせずにその人はそう言った。
スーマンの中からぱたぱたと蝶がはためいて飛んでいった。……見覚えのある蝶が。
__あの蝶、見たことがある。
あれは確か…方舟の中で……
じゃあ、これはあの人の持ち物だったんだ。
「スーマンの 体内から……っ」
アレンが驚いたような声をあげた。
その瞬間、蝶たちはばたばたとすごい勢いで飛び始めた。私の背後へと。蝶たちの主人の元へと。
「おいで」
__振り向きたくない。
怖い。
後ろを振り向いた先にあるものが。そこにいる人が。
「お前…!?
何した……っ」
アレンが先に振り向いた。
すると、妙な沈黙が生まれた。
__…?
「はれ!?お前…っ
イカサマ少年A?」
「は?」
「ああ、そっか。
今のオレじゃわかんないよな。
…まぁそっちの女の子はともかく、お前もしかして“アレン・ウォーカー”だったりするの?」
その時、なにかを叩く音がした。
「ふざけるな!
スーマンに何をした…っ!?
お前が殺したのか
答えろ!!!」
「はは…
そりゃ敵なんだし、 殺すでしょ?」
[殺すでしょ?]
その言葉が私の脳内でエコーのように響きわたった。
__やっぱり、
この人は
この人たちは………
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珱月(プロフ) - 亜月さん» ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。 頑張って更新します! (2016年8月14日 18時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
亜月 - 更新頑張って下さい! (2016年7月21日 17時) (レス) id: f4f75aec8b (このIDを非表示/違反報告)
珱月(プロフ) - 凛乃さん» ハジメマシテ(°▽°) いつもお読みいただき、本当に本当にありがとうございます(ノД`、) オチ有りですね…φ(.. )ご協力ありがとうございます´`* これからも、どうぞよろしくおねがいします! (2015年8月31日 21時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
凛乃(プロフ) - 初めまして!とても面白くて、いつも楽しませてもらってます!私はオチ有りがいいです!!できればアレンですかね~!長文失礼しました (2015年8月31日 17時) (レス) id: 8157c16726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珱月 | 作成日時:2015年8月20日 12時