Dark 18 ページ36
Aside
「…ど……すか…? ……ってください…」
アレンの声が聞こえた。
私は少しだけ目をあけて、そして起き上がった。
『…アレン……?』
「! A!スーマンが………っ!!」
アレンの目から光が消えた。絶望の色を浮かべるその瞳は、みるみるうちに怒りの色へと変わっていった。
アレンが左手を開く。そこにはスーマンのイノセンスが握られていた。
「どうして!!!」
大きな声で叫んだ。
きっと、スーマンを殺した神と自分に怒りを向けているんだろう。
『……。』
アレンの感情が痛いほどわかる。それ故になにも言えない。言葉をかけられない。
__…私はまだまだ弱い。
エクソシストとしても、自分の心も。
「……ティムキャンピー、リナリー達を呼んできて
彼は死んだわけじゃない。
生きてるんだ。
この人を、家族へ帰そう。」
『……アレン…』
__なぜアレンは、こんな状況でも強くあれるのだろう。
その背中を見つめて、私はアレンに憧れに近い思いを浮かべていた。
その時………
破裂音が響いた。
目の前には赤い飛沫。ぼとりと音をたてて落ちる肉片。後は赤、赤、赤………
なにが起こったのかわからなかった。
「バイバイ スーマン」
後ろから声が聞こえるまで。
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珱月(プロフ) - 亜月さん» ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。 頑張って更新します! (2016年8月14日 18時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
亜月 - 更新頑張って下さい! (2016年7月21日 17時) (レス) id: f4f75aec8b (このIDを非表示/違反報告)
珱月(プロフ) - 凛乃さん» ハジメマシテ(°▽°) いつもお読みいただき、本当に本当にありがとうございます(ノД`、) オチ有りですね…φ(.. )ご協力ありがとうございます´`* これからも、どうぞよろしくおねがいします! (2015年8月31日 21時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
凛乃(プロフ) - 初めまして!とても面白くて、いつも楽しませてもらってます!私はオチ有りがいいです!!できればアレンですかね~!長文失礼しました (2015年8月31日 17時) (レス) id: 8157c16726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珱月 | 作成日時:2015年8月20日 12時