Dark 12 ページ30
Aside
「だまれぇえええええぇーーーー!!」
スーマンが叫んだ。次の瞬間、迫っていた岩の壁にぶつかり、私たちは振り落とされた。
「スーマン!」
アレンが手を伸ばす。でもその手は虚しく空を掴んだ。どんどん落ちていく。
そして私たちは川の中に落ち、沈んでいく。
私はそこから抜け出すために水をかいた。しかしアレンは全く動かず、どんどん沈んでいってしまう。
__…アレン!
私は手を伸ばし、アレンの袖をなんとか掴んだ。
そして上昇していく。
「……かはっ!げほっ、ごほっ……」
『けほっ、はぁ……大丈夫ですか?』
私は激しくむせているアレンの背中をぽんぽんと叩いた。アレンは息を荒らげているが、なんとか大丈夫みたいだ。
「ありがとうA。……スーマンは…」
『…あそこです』
ついにスーマンは村に到達し、破壊を始めていた。それを呆然と見ていたアレン。そしてこちらを振り返った。
「A、スーマンを止めましょう。そのためには今の僕たちの力じゃ足りない。だから…
イノセンスを発動最大限まで開放しないと止められないと僕は思います。……でもそうすると、僕らの方に負担がかかってしまう。」
『………。
アレンがやるというなら、私はやります。ていうより、やらないとだめですよね。』
「……はい。
すみません。Aにまで……」
『気にしないでください。最終的に私にも責任はありますから。アレンだけが抱えるものじゃないです。』
そして私たちは左腕を、右腕を振りかざした。
36人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珱月(プロフ) - 亜月さん» ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。 頑張って更新します! (2016年8月14日 18時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
亜月 - 更新頑張って下さい! (2016年7月21日 17時) (レス) id: f4f75aec8b (このIDを非表示/違反報告)
珱月(プロフ) - 凛乃さん» ハジメマシテ(°▽°) いつもお読みいただき、本当に本当にありがとうございます(ノД`、) オチ有りですね…φ(.. )ご協力ありがとうございます´`* これからも、どうぞよろしくおねがいします! (2015年8月31日 21時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
凛乃(プロフ) - 初めまして!とても面白くて、いつも楽しませてもらってます!私はオチ有りがいいです!!できればアレンですかね~!長文失礼しました (2015年8月31日 17時) (レス) id: 8157c16726 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:珱月 | 作成日時:2015年8月20日 12時