leaf ~D.Gray-man~ 3rd

Dark 11 ページ29

Aside

『アレン！！』

私は叫んだ。

『あそこに…村が……！！』

いつの間にかスーマンは、村の方へ進んでいた。

｢しまった… 止まるんだ、スーマン！！
A、早くここから……！｣

『はいっ』

私たちはさらに力を加え引きずり出そうと試みるが、スーマンにもさらに負担がかかってしまう。

｢ぎゃあああっ！！！
やめろ…このくそエクソシストが！死んじまえ！｣

｢ごめんなさい…でもこのままじゃ、あなたはあの村を破壊する…！！そんなことダメだ！僕らは人を守るために戦って来たんじゃないんですか！｣

その時、スーマンがアレンの右手に噛み付いた。

『！！！』

｢だまれ……｣

『スーマン！！離してください！やめて！！』

｢目を覚ましてください！

スーマン！僕らが必ずあなたをイノセンスから助けます。だから、止まってくださいっ！犠牲を出しちゃダメだ！
がんばって！！｣

｢死ね｣

『これ以上無理をすれば…あなたの命はすぐにイノセンスに呑まれてしまう！だから……』

｢死ね｣

｢がんばってください スーマン……っ！

死んじゃダメだ！！！｣


その時……


骨の砕ける音が、私にも聞こえた。

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