Dark 8 ページ26
Aside
たくさんの音と頭をつんざくような波にもまれ、耳に手を押しあてる。そのうち、その大きな波は全てスーマンの想いや感情だということに気づいた。
__アレンは……
必死に目を開け、先に呑まれたアレンを探す。すると少し離れたところで頭を抱えているアレンの姿を見つけた。
『……アレン…っ』
手を伸ばそうとした、その時。
音がやんだ。
なにかの残像が目の前を通る。
それは……
“パパ…”
『!?……子供…?』
“助けて…”
“死にタくないヨ…”
“死にタくないヨ……”
__あぁ、そうか。
『この人は………』
怖くなったんですね。
アレンside
スーマンはイノセンスを裏切った。
死ぬのが怖くなって
戦場から逃げ出してしまったんだ。
静寂の中、僕はそう感じた。
その時……
空気が揺れた。
__なんだ…?
この感じ………!!
またあのエネルギー波で、アクマを破壊したんだ!!
強いエネルギーがあたりを渦巻いている。その渦と共に、叫び声のような不気味な声が混じって聞こえてくる。
『これは……悲鳴…?』
「アレン!!」
Aの声が聞こえた。そっちを振り向くと、ふわふわとこちらに進んでくるAが見えた。
『A!よかった…無事でしたか。』
「はい……それより、今の声聞こえましたか?」
『この悲鳴ですよね。もしかしたらこれは、スーマンが悲鳴をあげているのかもしれません。』
「私もそう思って……あの、不確かなんですけど……
リナリーが、スーマンは寄生型イノセンスの適合者だと言ってました。それで……
もし……もしも、イノセンスが裏切ったことを怒ってスーマンの体を蝕むようなことをしているなら……」
『!!』
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珱月(プロフ) - 亜月さん» ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。 頑張って更新します! (2016年8月14日 18時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
亜月 - 更新頑張って下さい! (2016年7月21日 17時) (レス) id: f4f75aec8b (このIDを非表示/違反報告)
珱月(プロフ) - 凛乃さん» ハジメマシテ(°▽°) いつもお読みいただき、本当に本当にありがとうございます(ノД`、) オチ有りですね…φ(.. )ご協力ありがとうございます´`* これからも、どうぞよろしくおねがいします! (2015年8月31日 21時) (レス) id: a15ea40ce6 (このIDを非表示/違反報告)
凛乃(プロフ) - 初めまして!とても面白くて、いつも楽しませてもらってます!私はオチ有りがいいです!!できればアレンですかね~!長文失礼しました (2015年8月31日 17時) (レス) id: 8157c16726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珱月 | 作成日時:2015年8月20日 12時