leaf ~D.Gray-man~ 3rd

poker 2 ページ2

Aside

今思うと、すごい暴言吐いていたと反省している。

｢まあ、気持ちはわかりますけどね。さすがに僕もムカっときましたよ。｣

｢いいじゃん帰れんでも。
男はここに故郷があればいいんさ｣

そう言ってラビは自分の胸を指さした。

『ラビ、古いですその考え』

｢ひどいさA。

それより、気晴らしに汽車ん中でも見てきたら？
乗ったん初めてなんだろ？｣

まだ泣きべそをかいているクロウリーさんに、ラビが話しかけた。するとクロウリーさんは頬を紅潮させてがたりと立ち上がった。

｢う、うむ……そうであるな。
ちょっと行ってくるである。｣

『｢｢行ってらっさーい｣｣』




｢そういえば、Aはその左腕大丈夫なんさ？｣

『あ……多分。』

私は、布のようにペラッペラになってしまった腕を見た。

『動かすのは無理ですけど、別に支障はありません。右手は使えますし。』

｢ん、そっか。｣

『お気遣い、ありがとうございます。』

｢いーえ。気にすんなさ！｣

＿＿でも、いつ治るのかはわからない。

しばらくは移動みたいだから、多分大丈夫だと思うけど……今戦闘になったら、戦力になれるかはわからない。

そんな思いを抱きながら、汽車に揺られていた。

poker 3→←poker 1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す